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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第15話 「T&Hのお姉さん?」
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君とかからすれば普通にお姉さんだよ!」
こういう反応するあたりが自称を付けたくなる理由なんだけどな。落ち着きもあるほうじゃないし、クロノから小言を言われているのも何度か見たことがあるから。
「こっちは俺の親戚で東雲悠樹」
「ど、どうも東雲悠樹です。いつもショウがお世話になってます」
「いえいえ、こちらこそショウくんにはお世話になってます」
保護者のような挨拶をするユウキにも思うところがあるが、彼女と同じように頭を下げるエイミィもどうなのだろう。確かに俺はたまに店の手伝いをしているわけだが、トータルで見れば大した時間働いているわけではないのだが。
「それで今日は何しに来たの? 彼氏彼女じゃないってのは分かったけど……むふふ、デートですかな?」
「ユウキ、この人に頼ろうとした俺が馬鹿だった……」
「ごめん、ごめんってば。もうふざけないからお姉さんを頼ってよ〜!」
うん、やっぱり年上のようには見えない……ふと思ったが、シュテルと似てるって言われるのはこういうところが原因なのだろうか。そう考えると直したほうがいいような……。
「お客様、今日は何の御用でしょうか?」
「……ふざけてるのか?」
「ふざけてないよ、私真面目にやってたよね!?」
それはそうだけど、エイミィのキャラ的に真面目な口調で話されたほうがふざけたように感じるから。
「まあいいや。今日はユウキがブレイブデュエルを始めたいって言うから来たんだ。ホルダーとか設備の説明してやってほしいんだけど」
「それはもちろん喜んで……あれ? でもショウくんが教えてもいいんじゃ……」
「ユウキはこの街にはほとんど知り合いがいない。だから交流関係を広げる意味でも、頼れる人間を作るためにもお願いしてるんだよ」
俺の言葉を聞いたエイミィは、何度かまばたきを繰り返すと急に満面の笑みを浮かべる。そして、レヴィのような元気を撒き散らしながら話し始めた。
「そっかそっか、冷たいことを言ったりするけどショウくんは私のこと信頼してくれてるんだね。うん、この子のことは私に任せてよ!」
「分かったから叩くのはやめてくれ。本気で痛いから」
まったく……年下に頼られただけでこんなに喜ぶか普通。にしても、背中がヒリヒリするな。あとで腫れたりしないか不安になってきた。
そんなことを考える俺をよそに、エイミィはいつの間にかデータカートリッジとブレイブホルダーを両手に持ち、それをユウキに渡していた。エイミィの勢いというか熱さが凄まじいせいか、彼女はどことなく引いているように見える。だがエイミィは気にしていないようだ。
「よし、じゃあどんどん説明していくよ。ついて来てユウキちゃん!」
「は、はい!」
「ユウキ、俺は別のところに行って大丈夫か?」
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