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幻聴
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[9] 最初
じゃないの?」

 そう言って、瑞鶴は湯呑みを傾けた。

 「提督さん、もしかしてあの映画に影響された?」
 「………ふぅむ……かもしれんな」
 「ま、何も見ていない私たちがとやかく言える事じゃないからさ、提督さんの胸にしまっておくのがいいんじゃない?」
 「そうか、その方がいいか」

 俺がそう言うと同時に瑞鶴は間宮が持ってきた超特盛カレー(空母・戦艦限定)を頬張り始めた。

 「あ、そうそう。岩本さんで思い出したけど、岩本さんって他のエースパイロットよりも視力が悪かったんだってさ」
 「へえ」
 「でもね、日光で反射した光で、敵どのくらいの距離にいるのか、どういう角度でこちらに向かってくるのか分かったそうよ」
 「すごいな」
 「それに地上勤務になってからも、このラバウルで千機以上の米軍機を他のエースたちと協力して、押し返してたんだってさ」

 「それでねそれでね」と瑞鶴の話は小一時間ほど続き、その話を聞きつけた龍驤なども参戦し、日本軍のエースパイロット談義が始まったのだった。

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