第2巻
理事長からのお誘い×ランクSについて
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。沙紀もそうだが、俺らの部下は戦闘だけが取り柄ではない。こういう護衛やマナーがしっかりできている者も多くいる。
「灰村君のために特別に用意させた料理だよ。堪能してもらえると嬉しいね」
「特別ですか、・・・・ウチと似たような料理ではありますね」
「灰村君の家はどの辺りにあるのかね?」
「それについてはトップシークレットなので、お教えする事は出来ません」
そう言いながらも、俺はパスタから食べたがペスカトーレも美味しいが、少し物足りないな。やはり同じ料理人としては、少し美味しい部分を捨ててる部分があるからなのかもしれない。沙紀は咄嗟に家の情報については教えられないと言ってから食べるが、やはり俺と同じ感想のようだったな。普通の人から見たら料理は美味しく頂くが、生憎こっちは料理人として、厳しい判断をする。静乃や理事長が指示されなくとも、順を追って食べる姿を見たのかとても手慣れていると後々の静乃からの感想だった。
「ごちそうさまでした」
「美味しかったですが、一料理人としては美味しい部分を捨てている気がします」
「そうだな。一料理人として食べればそう思う」
「灰村君と護衛者さんは料理が趣味なのかい?」
「趣味と言うより、蒼い翼本社経営の店のオーナーをしてますからね。諸葉様は」
「それと零社長や織斑総司令官と共通している事は、料理好きだからかもしれない」
料理の感想を言った後に、俺さえ良ければまたいつでも来てもいいと言うが、生憎俺はスケジュールが埋まっているのでしばらくは来れないと言っといた。静乃とは友達でもあるし、遊びに誘う時は何時でも誘うと言っといた。まあ静乃は友人がいないから、仲良くして欲しいとの事だったけど、それをするなら俺から誘う。理事長はニコニコとしているが、俺と沙紀は警戒している。
「ちょっと話があるんだが、いいかね。・・・・灰村諸葉君」
やはりというか理事長から切り出したが、散々食わしたのだからこちらの話を聞いて欲しいのが本音だろう。
「白騎士機関では、全ての《救世主》をランク分けしている事は灰村君も知っているね?では、そのランクが実質上の地位を表すと言っても過言ではない事は知っているかな?」
「それについては既に知っています。白騎士機関はランク認定を厳正に行われる事を、大方の学生が『弟子階級』がランクD。白騎士機関に正式に入った者あるいは入れるように認められた『一般階級』ランクCが、亜鐘学園でも『実戦部隊』入りの条件。一人前の《救世主》の中でも特に秀でると認められた『精鋭階級』ランクBで、亜鐘学園教師陣は全員このランクである。他の追随を許されない高みに到達出来る証である『真打
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