第2巻
理事長からのお誘い×ランクSについて
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あ俺の本体は、黒い髪に細いが鍛えた肉体を持っている。なので、今の俺は本来に似た姿なのか静乃が不思議がっていた。運転をしている最中に、カーナビで漆原家を設定した後に向かった。静乃は実家の命令で、寮には住まわずに兄の家から学校に通うようになっていて、初代理事長がこの地に建てた邸宅は小さな山の上にある。町との隔絶された場所で、豪奢な洋館が見える。玄関前で、使用人が待っていたかのようにゲートを開けてくれる。車を移動させてから、両開きの玄関扉を開けてから静乃は私服へと着替えるために行き、俺と沙紀は食堂に案内される。
「ここはウチみたいにあまり広くないのだな」
「当たり前ですよ、我が家はここの何倍はあるかと思います。それとウチみたいに、内政最強である蒼い翼に勝てる要素は一個もありません」
「そういえば静乃の私服姿は余り見ないから、楽しみがあるな。ま、俺のこのスーツは自前だけどな」
「とても楽しみですね。帰りにまーやさんにお土産を買われては如何です?」
と何気ない会話をしていたら、ケータイにメールが入ってたので見ると放課後特訓するはずだが、今度もお呼ばれか?という石動隊長からの質問メールが届いた。俺は今回は理事長に呼ばれたと打ってから、しばらく待つと静乃が来たが俺らが会話している間の静乃はというと、二階の自室に行き、制服を脱いでからクローゼットの前で考え込んでいた。俺は自前のスーツ姿をさっき見せたが、俺も私服を見せた事がないから考えるのは分かる。高級そうな服装を着たとしても、それを喜ばない諸葉ではない。高級だろうが安物だろうが、何を着ても似合うと言うだろう。食堂に向かう静乃は、身内用の小さな部屋に四人掛けのテーブルに俺と兄である理事長と向かい合って座っていた。沙紀は今回護衛者なので、俺の後ろに立っていた。
「静乃、随分早かったな」
慣れたように言ったら、椅子に座ったままではあるが髪もセットされているのが目に見えて分かる。車ではあまり見なかったかもしれないが、ちゃんとした格好をしていたので静乃的にはこの格好で正解だと思った。
「随分と慣れているのね」
「俺は零社長と会食する事があってな、ちなみに沙紀はここでいうなら執事みたいな感じだから後ろに立たせている」
静乃は兄の隣に座りながら、理事長が護衛者である沙紀も隣に座った方がいいのでは?という提案に俺はならそうさせてもらおうと言ってから、名前だけ呼んだら隣に座ったのだった。静乃が来るまでは立っていたが、理事長が来てから座ったけどね。
「いつも妹が世話になっているお礼だ。遠慮なく食べて欲しい」
「そう言うのなら、遠慮なく食おう。いただきます」
そう言われてから、慣れ親しんだかのようにナイフとフォークを手に取ってから、テーブルマナーについては熟知している
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