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タケミカズチ、抜錨します。
タケミカズチからタケミカズチ改になりました
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に紹介するね」
「え?だったら、さっき外を走ってた人達は……」
「あれは自主練と思えばいいっぽいよ」
「そうなんだ」


自主練……。やっぱり、実戦に出るなら自主練もいっぱいしなきゃ駄目だよね。そんなことを思っていると、学校の外から聞きなれない風切り音と兵装の溶接なんかに使われるガスバーナーの様な音が聞こえてきた。


「この音、何?」


私は睦月ちゃん達にそう尋ねながら、音が聞こえてくる教室の窓側へと駆け寄って外を見た。すると―――


「……何、あの航空機?」


前に所属していた鎮守府でも見たことの無い航空機が鎮守府の空を飛んでいた。


「あっ、吹雪ちゃんは見たことないっぽいよね?あの航空機、うちの鎮守府にしかないっぽいし」
「あれは一航戦の先輩達の艦載機なんだよ。スピアヘッド多目的制空戦闘機っていうんだって。この鎮守府でもお披露目されてから1ヵ月も経ってないから知らなくても仕方ないよ。何でか分からないけど、特航戦のタケミカズチさんが開発しないと作れない航空機みたいだから」
「一航戦って、あのたった1個艦隊で数十の深海棲艦に立ち向かって完全勝利した伝説の艦娘さん達だよね?それにタケミカズチさんって―――」
「あっ、やっぱり知ってるっぽい?」
「タケミカズチさんは色んな意味で有名だもんね」
「深海棲艦10個艦隊を「まるでゴミの様」って言いながら噴進弾を使って単艦で撃滅したり、他の鎮守府との演習で相手をデコピンだけで大破させたっていう、あの清純風武闘派爆撃空母のタケミカズチさんだよね?」
「え……?何、それ?」
「噂には尾鰭が付き物っていうけど、流石にそれは付き過ぎだと思う」
「え?違うの?」
「タケミカズチさんが単艦で相手した深海棲艦の数は最大でも8個艦隊っぽい。それに噴進弾発射する時も、そんな悪役っぽい台詞は言わないっぽい」
「タケミカズチさんは確かに格闘戦のできる武闘派の空母艦娘だけど、デコピンだけで相手を大破させたなんて話は聞いたことないよ。大破させる時の攻撃は、基本的に正拳突きや飛び膝蹴りだったりするし」
「そ、そうなんだ。それでも凄いよね。単艦で8個艦隊相手にできたり、空母なのに格闘戦ができたり」


……事実は小説より奇なりってこういうことを言うんだ。正直、耳にしていた噂を鵜呑みにはしてなかったんだけど、事実が噂と大差ない内容にしか思えない。武闘派ってことは、やっぱり怖い人なのかな?


「如月ちゃん、夕立ちゃん。タケミカズチさんってどんな人?」
「タケミカズチさん?優しい人っぽいよ。皆が任務に出ても生きて帰って来られる様にって、率先して装備開発してくれるっぽいし。一緒に出撃したら、被弾しない様にって守ってくれるっぽいし」
「この鎮守府に所属する切っ掛けも、轟
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