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僕の周りには変わり種が多い
来訪者編
第34話 水晶
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な雰囲気がただよってきたが、ほのかは最初こそやめようかという雰囲気はあったが、妙な雰囲気を感じたのかきょとんとしている。



結局はほのかの水晶から伸びるラインを目印にしながら、ロボ研のガレージまで近づいたところ、ラインは裏手ではなく、ガレージの中のある物を指し示していた。その物とほのかを見比べて

「まさか、こんな状態とはねぇ」

「まさかって、あの3H(人型家事手伝いロボット)か?」

僕の目をやっている先は壁だが、達也は論文コンペでここに入ったことがあるから知っているのだろう。

「その通りなんだけど、止まっている3Hの中にいても、プシオンが多少は動いているようだから、完全な休眠状態ともいえない。他の中にいる生徒は特に問題なし。それよりも、3Hのプシオンの特徴が、ほのかの特徴に似ているんだよね」

「えっ? わたしのですか?」

「うん。あくまで推測だけど、ここの裏での水晶の受取あたりでほのかさんの思念を、直接的に写し取ったんじゃないかな? 残留思念だとラインはつながらないはずだから、つながっているというのはそういうことじゃないかと……」

「危険性は?」

「パラサイトの意識が強いのか、ほのかの思念を受け取った方が強いのかによりけりだと思うけど、このプシオンの特徴だと表面上はほのかの思念の方が上回っているんじゃないかな。とりあえずは、今まであばれていないようだから、あの中の3Hの目の前を通るには、ロボ研で今出入りを管理している生徒に出てきてもらって、入場許可をとらないといけなかったよね?」

赤くなった顔を隠すようにほのかはしていたが、ほのかにとって今は幸いながら、ここで聞いたりする者はいなかった。

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