来訪者編
第33話 学校内か
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緒に行かないか?」
とりあえず、リーナがなぜここに来たのかは不明でも、あのパラサイトをパラサイトとして認識していないようだから、ここから引き離そうとした。
リーナがトレーラーに近寄る前から見ていた達也には、リーナが女性に向かって「ミア」と呼びかけたところから、UNSA軍がマクシミリアン・デバイス社に潜り込ませているエージェントだろうと推測をした。その女性に対して翔が話をしていることから、翔はこのミアという女性をパラサイトだと認識していると考えられる。その間のリーナの様子からして、UNSA軍のシリウスともあろう者が、目の前の人物をパラサイトとわかっていないのか、それともパラサイトを日本に潜りこませて、日本の魔法師を減らしていく作戦の一環なのかともいえるが、そういう作戦にしてもシリウスを日本に投入までして、パラサイトと敵対しているように見せるのは、不可思議な点がある。まだ全体のパーツが出そろっていないのと、ここで問題を起こしていないので、まずは傍観することにきめた。
ここに学校内の存在では最も好戦的なグループがいた。エリカは言うにおよばず、十文字、幹比古のグループだ。そこに美月がいたのは、最近の午前中としては珍しくはない、エリカが机で眠りこけていて昼と同時に、美月をつれて、色々と愚痴をこぼしていたところで、幹比古から昼食がわりのパンの差し入れやら、パラサイトの侵入を感じとったあとのCAD受け取りで十文字と合流したものによる。
僕はプシオンから、美月まで絡んでくるのかよと思いながら、幹比古が何らかの術を掛けようとしたのは察知したので、リーナも一緒に包み込むようにして、外部からのサイオンとプシオンとついでに音の遮断に、弱い認識阻害の魔法をかけた。これに気が付いたリーナは、
「何をしようとしているのよ!」
「いや、リーナと一緒にいると目立つだろう。周りに聞かれたくない話をちょっとしたいだけ。それに最近なら生徒会室にいる時間だろ?」
「ワタシから話す内容は無いわよ」
背後の気配から、戦いが始まったのはわかったが、とりあえず、今はパラサイトと事をかまえる気はない。
「話さなくてもいいけれど、臨時の生徒会役員で、放課後は早めに帰れるようにと昼休みの時間を使っていたのに、今日はこないんだなぁっと思ってね」
そもそも僕自身が今日は生徒会室へ行っていないから、時間かせぎという意味合いが高い。そのまま生徒会室まで向かって、直前で魔法を解いて中に入ろうとすると、リーナの口のふきんと耳からサイオン光がみえる。口付近の魔法式のパターンは遠隔地からの盗聴用の魔法だろう。耳の魔法は相手からの送信用の魔法か? 起用な相手だなと思いながら、リーナのひとことは
「シルヴィ?」
耳の方の魔法からの音声は聞
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