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魔法少女リリカルなのは ―全てを変えることができるなら―
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、午後の作業はデスクワークとなった。
女性陣は終始、朝我のことをチラチラと見ては目を逸らし、ヴィータから他所見をするなと叱られていた。
自分がどうして見られるか分からない中、愛機であるクロス・ネクサスは何度もため息を漏らすのだった。
*****
仕事も終わり、一人となった朝我は夜の訓練所に出ると、いつもの訓練をこなした。
たった30秒の訓練を3セット。
それが発案者である高町 なのはの出した一日の限度だと述べ、朝我はその約束を守って訓練を行った。
「まぁ、3セットでも十分キツいけどな……」
《短時間に限界まで持っていく。
なのは様も素晴らしい訓練メニューを思いついたものですね》
「ホント、教導官が天職だったよな……」
自主練を終えた朝我はいつものようにその場で大の字に寝転がり、雲一つない星空を眺めた。
《マスター、“だった”なんて言葉は使わないでください。
少なくとも今は、現在進行形なのですから》
「……そうだな」
最愛の人を一度に全て失い、気づけば八年の歳月が過ぎた。
時間移動をし、記憶が戻った頃、なのは達が目の前にいると言うのが受け入れられなかった。
失ったはずの人が目の前にいる。
普通は喜ぶべきはずなのに、なぜか納得しきれなくて。
でも、そこで彼は自覚した。
いつの間にか、自分は彼女達の死を受け入れてしまっているのだと。
そんな自分に対して自嘲の笑みを浮かべることしか、疲れきった彼にはできなかった。
「でもな、ネクサス。
俺は諦めたわけでも、考えを変えたわけでもないぞ」
そう、どれだけ悩んでも、迷っても、彼は一つだけ曲げないものがある。
「絶対に、彼女達を死なせない。
そのためだったら俺は――――」
《マスター……》
彼の選択が、どれほど険しいものか、ネクサスは理解している。
そして下手をすれば、主である朝我を失うことになることも。
それでもネクサスには、彼の意思を曲げることはできなかった。
だが、だからこそネクサスは誓った。
彼の進む険しき道を共にすると。
彼を、決して一人にはさせないと。
《その件の続きですがマスター、全てが終わった後はどうするおつもりですか?》
「……なんでいきなりそんなことを聞くんだ?」
《お昼の際、恋バナに花を咲かせていたので、それとマスターの目的の先のお話しを重ねてみようかと》
「……まさかデバイスに恋の心配をされる日が来ようとは」
呆れた様子で呟くと、ネクサスは真剣な声で続ける。
《マスターはなのは様達を愛していらっしゃいました。
そして今、その彼女達が目
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