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魔法少女リリカルなのは ―全てを変えることができるなら―
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で朝我の一言により、男女別れて解散となった。
ここから男女別れてシャワーを浴び、食堂で昼食。
デスクワークまたは訓練となり、何事もなければ一日はこれにて終了である。
「んじゃエリオ、行くか」
「はい!」
朝我はエリオと共に雑談を交えながら風呂場へ向かった――――。
*****
入隊してから一ヶ月。
エリオとキャロにとって、朝我 零は『頼れる兄』と言うイメージに固まった。
仕事は卒なくこなし、二人にとって不慣れなデスクワークを教えるのも上手い。
訓練ではいつも二人を気にかけ、積極的に声をかける。
長い付き合いであるスバルとティアナのフォローをしたり、かと思えば自分が先頭に立って引っ張ったりと状況に応じて最適な立ち回りをする。
そして四人が困った時はいつも答えを持っていて、導いてくれる。
そんな彼に、エリオとキャロは『兄』と言う印象を持ったのだ。
別に二人に兄はいない。
しかし、二人の中にある兄と言うイメージに、朝我 零と言う人物は不思議と当てはまった。
「へぇ〜、俺が兄ね……」
シャワー室にて汗を流す中、エリオは自分の抱いていた印象を話した。
「はい、勝手なイメージですけど、何となく兄さんって言うのがいたらこんな感じなのかなって」
相変わらず腰の低い態度でそうつぶやくエリオに対し、朝我は神妙な表情で答えた。
「俺も兄弟なんていないしな……そんな印象をもたれるのは結構意外だった。
…………遡る前のエリオは、そんなこと言わなかったしな」
「え、僕がなんですか?」
「……何でもない。
エリオみたいな弟、キャロみたいな妹だったら俺も欲しいかなって思ってさ。
ほら、スバルとティアナみたいな姉妹がいたら苦労しそうだし」
「あ…………あはは」
誤魔化しながら本音を漏らすと、エリオは何とも言えない笑いを返した。
本人たちがいないとしても、ここで頷いてしまうのは本人たちに失礼だと思ってのことだろうと朝我は不敵に微笑みながら思った。
「でも……兄弟か」
シャンプーを泡立て、髪を洗いながら朝我は改めて考えた。
もし、自分に兄や弟、姉や妹がいたとしたら、今の自分はどうなっていたのだろうかと。
過去に遡る、なんてことを止めただろうか。
または自分も手伝うと言って、一緒に来てくれただろうか?
そうなれば、自分はもっとうまく立ち回れたのだろうか?
……いや、そもそもそう言った人がいれば、なのは達は――――死なずに済んだのではないだろうか。
「……って、考えるだけ無駄か」
「どうかしましたか?」
「ん……なんでもない。
そろ
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