暁 〜小説投稿サイト〜
僕の周りには変わり種が多い
来訪者編
第32話 秘密は多いけどさ
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ったところかな」

師匠がおこなっているので、どうやってスターズの極秘情報を入手したのかはわからない。多分、電子精霊を使っているとは思うのだが。
リーナは黙っているので、

「まあ、いいとして、僕が知りたいのは、ステイツから日本へ何体の『吸血鬼』が来ていて、そのうちの何体を処刑したと認識しているのかを知りたいんだ」

リーナは沈黙のままなので、あとでもいいかと思い、そのまま黙ってリーナの気配とプシオンを確認したまま、窓の外を眺めていた。



東京都内でも比較的第一高校に近い真っ暗な河川敷へとつき、達也から

「リーナ、フェアに取引と行こう。1対6がずるいというなら、1対1で勝負しようじゃないか。君が勝ったら今日のところは見逃すことにする。その代わり、深雪が勝ったら、俺や翔から訊かれたことに正直に答える。これでどうだ?」

達也と深雪をつなぐ霊気のラインを見直してみたが、普段と変わっていない。

「達也。その条件なら、僕は飲めないな」

「なぜだ?」

「今の深雪さんの状態なら勝ち目は1割以下。だけど10月末に一緒に戦った深雪さんなら、結構いい勝負とみるかな」

「翔はああ言っているが、どうする?」

「……残念ながら、お兄様にお任せいたします」

「そうか。なら、翔がおこなってみないか?」

「僕かい?」

「そうだ」

そういえば、達也には九校戦でアルバイト用CADの起動式をみせていたか。

「リーナには拳銃型の武装一体型CADを持たされていないとか、アンジー・シリウスとしての専用CADを持っていないようだから、僕からの攻撃は正面からの火のみで、防御はなんでも良いというのではどうかな? 移動されたら、火以外も使うけどね。たとえばトイレに駆け込みたくなるようにするとか」

「ショウ! まさか、私を相手に防御へのキャパシティを分けながら、ワタシに火で勝てるつもりでいるの?」

「灼熱地獄『ムスペルスヘイム』だろ。十分だよ」

「ずいぶんと舐められたものね!」



このあとは、達也とリーナが条件のことを話したり、九重先生が審判となることとなったが、九重先生から

「では、始めようか」

そう言われた瞬間に僕は『火圏』の術の外部からのプシオンを侵入させないアレンジ版と、念のための『炎衣』の術を発動した。
その間にリーナは灼熱地獄『ムスペルスヘイム』を発動して、気体分子をプラズマに分解し、さらに陽イオンと電子を強制的に分離することで高エネルギーの電磁場を作り出す領域魔法だが、その魔法は僕の『火圏』に入りこんでくるたびに、僕の『火圏』で設定されている温度に低下するため、通常の状態になる。

このままなら、どちらが先にサイオン切れを起こすかになるか、あるい他の術式
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