アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第十三話 心のありか
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ソレイユと祝いの言葉を述べるルナ。そんな二人にキリトとアスナは正していた姿勢を崩した。
「なんか、ソレイユの反応が、薄くないか?」
「ほう、もっと驚いてほしかったのか?それこそ、今すぐ外に出てお前らの結婚を公表するとかしてほしい、と」
「うおおおおい!?やめろ、それだけはやめてくれっ!!」
「冗談だよ・・・一割は(ボソッ」
「残り九割は本気だったってことかよっ!!」
「・・・・・」
「おいっ!!」
ソレイユとキリトのやり取りに先ほどまでの張りつめたような空気はなかった。二人のやり取りを見ていたアスナとルナはともに笑っていた。
「にしても・・・、恋人関係をすっ飛ばしていきなり夫婦ですか・・・」
「あー、それは私も思ったなー。割と進んでるんだね、あの二人って」
「そうらしいな」
わざとらしく二人に聞こえるように会話をするソレイユとルナ。その言葉を聞いたキリトとアスナは必死に言い訳を探しているが、なかなか見つからず言いよどんでいた。
「さて、俺たちは退散しますかね」
「そうだね。じゃあ、お邪魔しました、二人とも」
「えっ、もう帰っちゃうのか?」
「そうだよ、もう少しゆっくりしていけばいいのに」
帰ろうとする二人を止めるキリトとアスナにソレイユはわかってねぇな、と言いたげな表情で首を横に振る。
「せっかく二人っきりにしてやろうというんだ。素直に人の厚意は受け取っておくものだぞ、少年少女諸君」
「「なっ・・・・」」
ソレイユの言葉に顔を真っ赤にするキリトとアスナ。それを見たソレイユとルナの反応は同じだった。すなわち、
「「初心だな(ね)〜」」
ということである。
◆
それから、ソレイユとルナは食材など調達してから家に戻り、いまは昼食後のひと時を紅茶とともに楽しんでいた。
「やっとあの二人はくっついたわけか」
「そうだね。・・・これでアスナの相手をしなくてよくなるよ」
「相手?」
「うん。愚痴だったり、恋愛相談だったり色々ね。それもことあるごとに・・・」
「それは、また大変だったな」
哀愁が漂うルナに同情を禁じ得ないソレイユ。しかもその情景が簡単に目に浮かぶのでたちが悪い。
それから、何とか気分を持ち直して他愛のない話が続いた。アルゲートのような猥雑とした雰囲気とは全く逆の、常緑樹があふれ緩やかな雰囲気を出している。そのため、のんびり過ごせるだろうとふんでこの物件を購入したソレイユだったが、まさか恋人と共に過ごすことなど購入した当初は考えもしなかったが、今の状況を考えると後悔などするはずもなく、満足していた。
そんなことを考えているとドアをノックする音が聞こえた。
「めずらしいな、こ
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