アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第十三話 心のありか
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
やることが終わったため、隣で寝ているルナのぬくもりを求めて身を寄せたところでルナが身動ぎをし、目を覚ました。もう少し、ルナのぬくもりを楽しみたかったソレイユは少しばかり残念な気持ちになりかけたが、それを悟られまいとルナの髪をとかすように撫でながら、声をかけた。
「起きたか、ルナ?」
「ん〜、おはよう、それいゆ」
「おはようじゃないんだけどな・・・」
寝ぼけながらも挨拶を返すルナに苦笑いをしながらツッコむソレイユ。ソレイユの言葉にノソノソと起き上がり窓の外を確認すると、景色が薄暗くなっていることに気付き、徐々に先ほどまでのことを思い出していき、完全に目覚めた。
「・・・・・おそよう」
「それもなんか違う気がするんだけどな。とりあえず、起きて飯にしようぜ」
ソレイユの言葉に頷くルナ。その顔は真っ赤に染まっていた。
◆
「【新スキル:二刀流使い現れるも神聖剣の前にあっけなく敗北。剣聖v.s.流星まさかの引き分け!】ねぇ」
情報屋を生業とするプレイヤーが与太話を集め、それを記事にして売っている新聞と言うものがある。その新聞(知り合いに頼んで持ってきてもらった)に眼を通しているソレイユ。
ルナは遅めの夕食を作るためキッチンにいる。凝ったものは作らず、簡潔に作れるものを作っているようである。少しすると、香ばしい香りが漂ってきた。
出来上がったものを見ると、焼き魚にお漬物、味噌汁にご飯(のようなもの)といった、典型的な和食であった。それらを、雑談を交えながら食べる。食べ終えると、ソファでくつろぎながら、ゆっくりとしている。
すでに夜中と言っていい時間帯であったが先ほどまで寝ていたせいで二人とも寝るに寝れないでいた。
「そういえば、さっきヒースクリフにメール送っといた」
「団長に?なんて送ったの?」
「昼間のこと。その被害者でもあるお前の休暇を了承しろ、的なメールを送っといた」
「・・・・・結果は?」
「了承するとさ。とりあえず、安静にしてろ、だってさ」
「・・・そっか。じゃあ、少しの間だけど一緒にいられるんだ・・・」
そういって、ソレイユに寄り添ってくるルナ。ソレイユはそれを拒むことはせず、むしろ抱き寄せる。なされるままになるルナだったが、抵抗らしい抵抗はしない。
「そういえば・・・」
「ん?」
「さっき新聞見ながら何か考えてたようだけど、何を考えてたの?」
「ん〜、ユニークスキルホルダーについてな〜」
「ユニークスキルホルダーって、ソレイユ、キリト君、団長、オシリスさんのこと?」
「あと、瞬神と神槍な」
「えっと・・・、だれ?」
聞きなれない単語に首を傾げるルナ。そんなルナの頭を撫でながらソレイユは解説していく。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ