暁 〜小説投稿サイト〜
僕の周りには変わり種が多い
来訪者編
第31話 長い土曜日
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ツヤ」

その後も、言葉のやりとりや分散して落ちていたダガーが達也に向かっていき、達也に届いた瞬間に発散系魔法で分解されてしまったところが撮れたので、個人的な目標は達成できたが、とりあえず可能なら撮っておいてほしいといわれているシリウスの術や技の撮影を続けることにした。

リーナはパレードの他に顔に小さな仮面をつけていた。それを達也がはがそうとしたところで、リーナから

「後悔するわよ、タツヤ!」

ここは何もしなくても、アンジー・シリウスの正体を漏らすわけでないから、契約精霊は動かない。まあ、そもそも正体は音声を聞かなくても、プシオンや幽体の特徴で丸わかりだし、念のためと持たされているものもあるしな。そのままだまってみていると、リーナが襲われているふりで大声をだし、警官に変装した4人のリーナの部下がきたりして、そのうち1人への偽警官へのフェイントのはずの蹴りがそのまま当たってしまったのは、スターズの格闘技術が低いのか、それとも単純に高校生だからとなめていたのか、他に理由があるのかもしれないが、安心してみているというよりは、もう少し芸がみたいという感じだ。

このあとはリーナの態度が少しかわって、正式の所属と名称に階級を名乗ったところで、

「ワタシの素顔と正体を知った以上、タツヤ、スターズは貴方を抹殺しなければなりません。仮面のままであれば幾らでも誤魔化しようはあったのに、残念です」

ステイツの古式魔法師が、アンジー・シリウスの正体を漏らさないの意味はこういうことだったの、かっといったところだが、素直に理由を言ってくれればいいのにとも思う。しかし、話せないというのもあるのかな。難しい交渉事は師匠とか専門家にまかせるのが一番とそのまま見続けていたかったが、深雪のプシオンが荒れだしている。もしかしたら、行動するかもしれないと思い、撮影はやめてメガネと変装用マスクをはずして、コートにしまった。その直後にリーナから

「……さようなら、タツヤ」

「そんなことはさせないわよ、リーナ!」

状況はリーナとその部下で達也を囲んでいたはずなのが、その一言を端に発して、状況はリーナの正面に深雪、その左右に達也と九重先生が立っていて、リーナの部下たちはあっさりと倒されている。
僕の出番は無しなのは良いが、ある意味良い機会なので、リーナの後ろに立っている九重先生のところの忍術使いの後ろをさらにとって、シルバー・ホーンをリーナに向けておいた。

「いやぁ、達也くん、危ないところだったね」

「白々しいですよ、師匠。隠れて出番を待っていたくせに」

「まあ良いじゃないか。君も色々と訊きたいことがあったみたいだし」

九重先生が出番をまっていたのかは、結局のところわからなかったが、達也から

「それに、訊きたいことは、
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