四十八話:改造人間
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た事に反応したのかアザゼルが仮面を被った状態で睨みつけて来る。そんなアザゼルに対して俺はわざとあざ笑うように笑い声を上げる。それに対して親馬鹿共が殺気を出してさらに俺を睨みつけてくるが、その程度でビビる俺ではない。イリナクラスの殺気は出せねえと俺を怖がらせることなんざ出来ねえんだよ。カス共が何をしようが俺には関けえねえ、全て力でねじ伏せる!
「ぶはっ! はーはっはっは! カス共が俺を地獄に叩き落とすだと? 最高のジョークだな。カスにはカスの身の程ってもんがあるだろうが。俺はカス共にどうこうできる存在じゃねえんだよ。てめえらがいくら足掻こうが無駄だ。カスはカスらしく地面に這いつくばってりゃいいんだよ」
そう言い放って、挑発するようにクイクイと手で煽る。それに反応して一気に俺に飛びかかかって来る親馬鹿共。はっ、てめえらが何度でも俺に立ち向かってくるなら、俺は何度でもてめえらを叩き伏せる。そしてその身で味わえ―――格の違いをな!
「○イダーキック!」
「ライ○ーパンチ!」
「おせえんだよ、カス共が!」
アザゼルの放つ飛び蹴りを紙一重で躱し、その勢いを利用して顔面にカウンターで全力の拳を叩きこむ。そして地面に叩きつけられるアザゼルを確認したと同時にすぐそこに近づいていたT・シドーのパンチを嵐の炎を纏ったシールドを創り出して防ぐ。シールド自体は直ぐに壊れたので奴の拳を軽く避けるが嵐の炎の特性である分解だけはしっかりと働いていた。
「ぬっ!? ライダースーツが溶けているだと!」
「勝手に自滅してりゃ、世話ねえな。それと突っ立っていて大丈夫なのか?」
「ロール、吹き飛ばしなさい!」
「しまっ―――!?」
実の父親に対して完全に殺す気で『雲ハリネズミ』を叩きこむイリナ。なぜ、叩きこむという表現なのかというとイリナが『雲ハリネズミ』をトンファーで打って普段よりも遥かに早い攻撃に変えたからだ。若干『雲ハリネズミ』の悲鳴が聞こえたような気もするがこの際、気にしてもしょうがねえだろ。
とにかくT・シドーは俺の攻撃から起き上がったアザゼルを一緒に巻き込んで壁際にまで吹き飛んでいき外に出そうになったところで何とか踏みとどまる。簡単に退場はしてくれねえか。そうなってくるとあれを使ってもいいかもしれねえな。俺は懐からボンゴレリングとは別のリングを取り出して手にはめる。
「この程度じゃ、俺達は倒せねえぞ、糞野郎が!」
「イリナ、帰ったらパパと一緒にお風呂に入ろう!」
「死んでも嫌ね。私はダーリンと一緒に入るわ」
「くそがっ、どういう会話をしたら俺に矛先が向くんだよ」
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