マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0920話
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したらリヨンハイヴを攻略する筈だった。
ただ、このリヨンハイヴに関しては未だに国土を守っているイギリスやフランスを中心としたEUの戦力がメインで行うという風に、前々からオーストラリアを通して打診されている。
そうである以上、こちらから出す戦力はアンバールハイヴの時とは違って大分減るだろう。
少なくても、アンバールハイヴを攻略した時のように他の世界に対して援軍を頼む必要は無いし、シャドウミラー全体としての戦力に関しても数万機は必要はないと思われる。
……いや、それでもBETAの数を考えれば1万機程度は必要か?
シャドウミラーの幹部達が出張れば、ぶっちゃけそれでハイヴを攻略出来そうな気もするが。
『なーんだ。結局向こう次第かぁ。つまんねーの』
『アウル、お前なぁ……少しは緊張感ってものを』
アウルの言葉に、呆れたように呟くムウ。
だが、アウル本人は全く聞き入れる様子も見せずに言葉を返す。
『だってさぁ……正直、この世界の帝国にしても、マブラヴ世界のBETAにしても、俺達にしてみれば敵が弱すぎるだろ? せめてバジュラくらいに強い敵だったら、もう少しやる気が出るんだけど……』
確かにアウルは強気で向こう見ずな所が多い。それはある意味では戦闘における長所だ。だが……そう、だがしかし。今の場合は決定的なまでの失言と言えた。
『ほう? なるほど。それ程に強敵を望むか』
いつもとは違う低い声。
その声の主は、ホワイトスターの2本柱の1つである実働班を率いているコーネリアだ。
いつも俺といる時には出さないような、レモンと並ぶホワイトスターのNo.2の1人としての声。
底冷えのするようなその声は、映像モニタに映し出されているアウルの顔を盛大に引き攣らせているのを見ればどれ程の迫力があるのかを予想するのは難しくない。
だが、既に口に出してしまった言葉を取り消す事は出来ない。
あるいはこの時点で謝っていれば、話は別だったかもしれないが……
実際、アウルとしても何か口を開こうとしたのだが、時は既に遅かった。
『いいだろう、ではこの後で思う存分私がお前を鍛えてやる。模擬戦がいいか? 強敵を相手にするというのなら、ペイント弾ではなくて実弾訓練がいいだろう。まさかシミュレータでやりたいなどとは言うまいな』
その通信を聞いていた者達は、全員がやっちまった、という表情を浮かべている。
オーブ軍の指揮官としてやってきたバルトフェルドですらそうなのだから、後は推して知るべしだろう。
何と言うか……確かに色々な意味でご愁傷様だな。
ただ、アウルの事を考えれば、それ程悪い選択ではない。
ここ最近……より正確にはアウルがシャドウミラーの実働班に所属してから戦ってきた相手は戦術機、BE
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