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魔法少女リリカルなのは ―全てを変えることができるなら―
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な人の手を掴むため――――か」
「それって、誰の言葉なの?」
「うおっ!?」
青空だけだった視界に突如、金の長い髪が埋め尽くした。
しかも髪の毛は瞼を刺激し、激しいかゆみを生み出す。
「うおおおおお、目が、目がぁあああああ!」
「あ、ああごめんね!」
悲鳴を上げる朝我に女性は慌てて謝罪、そして髪を持ち上げた。
そして朝我の視界に映ったのは、フェイト・テスタロッサ・ハラオウンの顔と――――。
「フェイト執務官殿、下着が見えているであります、ご馳走様であります」
「え――――キャ!!」
敬礼しながらそう言うと、フェイトは両手でスカートを抑えた。
朝我はため息を漏らしながら立ち上がり、顔を真っ赤にしながら睨みつけてくるフェイトに謝った。
「ごめんごめん、わざとじゃないんだ」
「わ、わかってるよ!
わかってるけど……もっと可愛い下着にすればよかった」
「え、何か言った?」
「ううん、何でもない!」
「?」
最初の声が大きかったせいか、最後の方が全く聞こえなかった朝我は頭に疑問符を浮かべる。
その時、ネクサスの盛大なため息が聞こえた気がしたが、それも気のせいだと思って朝我は気にしないことにした。
「……それよりも朝我、今の訓練って
自分流
(
オリジナル
)
?」
咳払いと共に話題を切り替えたフェイトの問いに、朝我は少し迷い、そして答えた。
「えっと、ある人からちょっと教わったんだ。
俺は速度だけがウリだけど、速度だけで何もかもが守れるわけじゃない。
だから、その速度を更に生かすために、他のことも鍛えられるように……って、そう思って作ってくれた訓練だ」
「ある人って?」
フェイトの知る限り、朝我にそういったことを教えてくれる人を知らない。
いたとしても唯一――――高町 なのはだけだった。
しかしなのはの訓練を受けたのは、機動六課に入隊してからが初めてのはず。
その疑問に対して朝我は――――『 』――――微笑んで答えた。
「今は内緒。
ちゃんと話せる時がきたら、話すよ」
「……」
フェイトはしばらく朝我を見つめた。
彼に関して、知らないことが多いからだ。
もちろん、信頼していないわけじゃない。
少なくとも、フェイト自身にとっては親友であるなのはとはやてから絶大な信頼を得ている朝我を疑うことなんてできなかった。
記憶喪失で身元不明。
それが理由か、はたまた彼が異能の魔導師だからか。
ここを訪れる前、フェイトはなのはとはやてから朝我に関する能力の話を聞いた。
反応は先ほどの二人と同じで呆気に取られた、といった感じだ
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