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魔法少女リリカルなのは ―全てを変えることができるなら―
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のような光線が放たれる。
「行くぞ――――!」
朝我は再びフリューゲル・ブリッツを発動させ、レーザーの中に飛び込んだ。
今度こそ、回避はできないと悟った朝我は刀を持って光線を切り裂く道を選んだ。
この訓練で一番間違った選択は『立ち止まること・防御に回ること』である。
レーザー光線の雨は止まらない。
そこで防御に徹してしまうと、あとは自分の体力が尽きるまで狙い撃ちされてしまうのだ。
だからこそ、休むことは許されず、考える暇もほとんど与えられない高難易度の訓練。
「せいっ!」
朝我は刀を横薙ぎに振るうと、その一閃だけで数発の光線を切り裂いた。
その隙間を飛び、ほか全ての光線を回避。
更に先から迫る光線も同じように切り裂き、回避していく。
ただしスフィアは傷つけず、神速の中で無数の斬影を描いていく。
「残り半径30m範囲内のスフィア数140!」
《第一ミッションクリアです。
引き続き、第二ミッションを進めてください》
残り全てのスフィアを数えきった達成感に浸る間もなく、朝我は駆け出す。
今度はスフィアのコアを破壊すること。
外郭破壊は失敗とみなされるため、コアだけを精確に狙わなければならない。
残り制限時間は20秒。
朝我は焦ることなくスフィアのコアを突いて破壊していく。
たった10秒間の出来事にも関わらず、彼の息は既に上がっていた。
しかし汗は10秒では分泌されず、息が上がっても汗がない状態になっていた。
コアを突く、移動する、光線を回避、そしてコアを突くの繰り返し。
単純に見えてかなりの神経と体力を使う訓練を、しかし彼は30秒と言う短い時間で体験した。
「これで、ラスト!」
そう言って朝我は最後の一体のスフィアのコアを突き、破壊した。
《――――ミッションコンプリート。
お疲れ様でした、マスター》
「はぁ、はぁ、……っはぁ……」
立ち止まり、刀をブレスレットの姿に戻した朝我は、その場で大の字に倒れた。
遅れて全身から溢れ出す汗と熱。
潮風が全身の熱を奪っていく感覚が心地よく、そして視界いっぱいに広がる青空が心を無にしていく。
《マスター、ただいまのクリアタイムは25秒、新記録です》
「たった一秒…………誤差でしかないな」
《マスターにとっては、誤差ではないでしょう?》
「まぁな」
そう、彼にとっての一秒は生死を別けるほどの大きな差がある。
一秒でいくつものことができ、そしていくつもの大切なものを失う。
それが、神速の世界に足を踏み入れた朝我に課せられた宿命。
「誰よりも速く、大切
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