episode2 ーCybernetic Revolutionー
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レッドアイズの攻撃権の放棄の代わりに相手に多大なるダメージを与える魔法カード。亮は吐き出された火炎球を腕をクロスし、ガードするが残りライフはレンカ以下となる。そして、そんな彼に追い討ちをかけるようにレンカはさらなるカードを発動させる。
「レッドアイズを墓地へと送り、装備マジック、戦線復活の代償発動。サイバー・エンドを特殊召喚し、このカードを装備する。」
「なっ……!?」
レンカの場に蘇ったのはつい先ほどレンカによって殴り飛ばされノックダウンしたはずのサイバー・エンド・ドラゴン。申し訳なさそうに亮を見下ろす三本の首の一つには、銀のペンダントをかけられている。
自分が最も信頼を置く切り札が相手の手へと渡り、そして自分にトドメを誘うとしている状況に絶句する亮。
「な、な、な、な、なんとぉ!?カイザー亮の切り札、サイバー・エンド・ドラゴンがレンカ選手にぃぃ、寝取られたぁぁ!!」
MCの実況が響き、会場がざわざわと騒がしさを増していく。
「トドメ。サイバー・エンドで、アーマード・サイバーンに攻撃!エターナル・エヴォリューション・バースト!」
「くっ……グァァァァァァァ!!??」
サイバー・エンド・ドラゴンの放った光線は易々とアーマード・サイバーンの装甲を貫き、破壊。そして、その余波が亮を襲う。
カイザー亮:LP600→0
デュエルが終了した事でソリッドビジョンも消え、レンカのフィールドに居るサイバー・エンドも消え失せ、その奥に地面へと伸びるカイザー亮の姿が目に映る。若干の罪悪感を覚えたレンカは足早にその場を退散する。
翌日、新聞の一面に
『自身がもっとも信頼を置く家臣に裏切られ、トドメを刺された皇帝。』という記事と共に『素手で攻撃力4000のモンスターを殴り飛ばしたデュエリスト』という題名でその瞬間がバッチリと撮られた写真が掲載されることになり、漆黒の竜使いレンカの名がより一層広く知られる事となる。
◇◆◇
会場を出、そのまま控え室へと直行するとそこにはソファへと座り、つい先ほどまで行われていたデュエルをライブ中継している番組を観ている女性の姿が。彼女は自分の存在に気がつくと立ち上がり、お疲れ様でした。と一礼、そして、額に手を当てため息を一つ吐いた後、
「相手のモンスターを……しかも、エースモンスターを素手で殴り飛ばすって……。レンカさん、何がやりたいんですかね?」
にっこりと笑みを浮かべて、但し目は全く笑っておらずより一層恐怖を煽る。
「あ、アクションデュエル?」
恐々としながら、そう答えるとより一層威圧感が増す。その後、彼女からこっ酷く叱られ、自称アクションデュエル禁止
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