episode2 ーCybernetic Revolutionー
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「くっ……」
カイザー亮:LP3600→3000
レッドアイズが放った黒炎はサイバー・レーザー・ドラゴンを破壊し、亮を炎へと包む。ただの幻影なので本当に焼け死ぬ事はないが、違和感に顔を顰めると腕を振るい、炎を振り払う。
最上級モンスターを次々と召喚し、殴りあう二人の決闘に会場の盛り上がりがより一層大きくなる。レンカのレッドアイズが亮のサイバー・レーザー・ドラゴンを倒した事で沸き立つ歓声に少し気分を良くするとそのままターンエンドする。
「俺のターン、ドロー!このスタンバイフェイズ時にゲームから除外されていた異次元からの宝札の効果が適用される。このカードを手札へと加え、互いに二枚ドローする。」
亮はたった今手札へと加わったカードに視線を落とす。
『サイバネティク・フュージョン・サポート』
このカードを使えば、亮の切り札にして、最強のモンスター、サイバー・エンド・ドラゴンを呼び出し、強化されたレッドアイズを戦闘破壊し、そのままレンカの残りライフを削り取る事が出来る。
だが、レンカのフィールドにはレッドアイズの他に1ターン目から伏せられているカードが存在している。しかし、それはサイバー・ツイン・ドラゴンやサイバー・レーザー・ドラゴンで攻撃を行った時も、幾つかの魔法・罠カードを行使した時も発動されなかった。
(パーミッション系か、蘇生カードか……。いや、それなら今までにも使うチャンスはあったはず。あるとしたら、ドラゴン族のサポートカード。もしくは、ブラフ……か?)
ーーーだが、攻めるなら今しかない……!
そう決心すると勝利の為の一枚を発動させる。
「魔法カード発動、融合!そして、速攻魔法、サイバネティク・フュージョン・サポート発動!ライフを半分支払い、サイバー・ドラゴン三体を墓地から除外し、融合する!!現れよ、最強のサイバー・ドラゴン!融合召喚、サイバー・エンド・ドラゴン!」
三首の機光竜が鋼鉄の翼を広げ、雄叫びをあげる。
「出たぁ!カイザー亮を幾度となく勝利へと導き、勝利をもぎ取ってきた最強のモンスター、サイバー・エンド・ドラゴンだぁ!!」
真の切り札の召喚にMCの実況に思わず熱が入り、それに感化されてか観客からの歓声も凄まじいものへと変わっていく。
そして、サイバー・エンド・ドラゴンを眼前に見据えるレンカはそのサイバー・ツイン・ドラゴンよりも一回りも、ふた回りも大きいその姿を思わず見上げる。そして、フードからわずかに覗く口元が吊りあがり、笑う。
「行くぞ、サイバー・エンド・ドラゴンでレッドアイズへ攻撃!エターナル・エヴォリューション・バースト!」
三本の首に強大なエネルギーが蓄えられ、レッドアイズへ、レンカへと放たれる。
「これで、終わりだ!」
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