episode2 ーCybernetic Revolutionー
[1/8]
しおりを登録しました
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「さぁぁぁ!今宵行われる闘いは!サイバー流免許皆伝者、マスター鮫島を師に持ち、アカデミア在学中はカイザーと言われるほどの強者!丸藤 亮だぁ!先日、苦しくもエド・フェニックスに敗れはしたが、その勝率はトップランカーに名を連ねるほどだ!!」
南ゲートから白地に青のラインが入ったデュエルアカデミアの制服を着た男、丸藤 亮が姿を見せると、女性ファンからの熱い声援が飛び交う。彼がステージに立つと、MCの実況を静かに聞きながら北ゲートからこちらへと向かって歩いてくる人物を見据える。
年齢・性別などありとあらゆる情報を黒いフードで覆い隠したデュエリスト。
「サイバー流を受け継ぐカイザー亮に対するはいまだ連勝記録を伸ばし続ける、『漆黒の竜使い』こと、レッドアイズ使いのレンカだぁ!!」
カイザー亮への声援のほとんどが女性だったのに対し、レンカへは男性たちの勇ましい声援が送られる。
カイザー亮がレンカを見る目つきは鋭く、デュエルを楽しむではなく、ただ勝利を追い求める者の目つきだ。
「さぁ〜、両者が操るのは、機械の竜と漆黒のドラゴン!!ドラゴン対決を制するのは、果たしてどちらか!今、闘いの火蓋が切って落とされる!!」
「いくぞ、決闘」
「決闘」
亮の後に続いて抑揚のない声が発せられる。
そして、先にドローしたのは珍しくレンカ。
「手札から伝説の黒石を通常召喚。」
レンカが召喚したのは、黒く煌めく丸い石。攻撃力・守備力共に0と戦闘力皆無なモンスターなのだが、観客はレンカとそのモンスターを嘲笑うわけでもなく、寧ろ次に起こる事を期待し、息を飲む。
「……伝説の黒石を墓地へと送り、デッキから真紅眼の黒竜を特殊召喚できる。紅き瞳を持つ竜よ!灼熱の炎で刃向かう敵を薙ぎ払え!降臨せよ、レッドアイズ・ブラックドラゴン!!」
「っ!!最上級モンスターをデッキからだと!?」
伝説の黒石が強力な閃光を放つと、光の中から漆黒のドラゴンが姿を見せ、レンカのエースモンスターの登場にドーム全体が絶叫染みた歓声に包まれる。
対するカイザー亮はその効果に驚愕する。
本来なら、フィールドに二体の生贄となるモンスターを用意し召喚するはずの最上級モンスターをカード一枚で、しかもデッキから。圧倒的コストパフォーマンスから「インチキ効果もいい加減にしやがれ」と一部観客から野次が飛ぶ。
「カードを二枚伏せ、ターンエンド。」
だが、レンカは野次を気にした様子は無く、カードを伏せターンを終える。
「俺のターン、ドロー!俺は手札からサイバー・ドラゴンを特殊召喚する!このモンスターは相手の場のみにモンスターが存在するとき、手札から特殊召喚出来る。さらに手札から魔法
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ