第2巻
攻撃と防御の手本×各ペアでの実技授業
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ただの服ではない事をここで見せてやる。
「後悔なら今の内ですけど、あの人は言う事聞かないんでね」
俺にとっては、十三人しかいない実戦部隊の特別顧問として余り力を見せていない。毎日放課後特訓でも、顔合わせはするがそのワガママ振りは慣れてしまったと言ってしまった方が早い。俺が相手をするので、田中先生が代わりに《耐魔通》の事を説明した。
「えー、一年生のために説明しておくと、《耐魔通》というのは《金剛通》の応用技で、魔力や呪力に抵抗するための光技だ。使い手の通力にもよるが軽減できるダメージは多くなく、回避不可能な魔力や呪力の攻撃に対しやむを得ないとしか使うものと憶えておいて欲しい。が、灰村君はそれを使わずにどういう風に防御を取るかは先生も分からない」
と言う風に大事な講義をしている前でも、亀吉は何度もムーンウォークで行ったり来たりして横切る。どういう意味かは分からないが、とりあえず超ウザい。閉口する生徒達から、少し離れた場所に移動してから対峙した。
「最初に言っておくぞ、灰村!」
亀吉はわざわざ背中を向けて、上半身だけ振り返るウザいポーズをして宣言した。
「オレ様はお前が大嫌いだ!」
「それについては知ってますが、後悔しません?」
「はっきり言って、二年でオレ様より優れた《救世主》などいない。ダントツだ。なのにオレ様は去年、お前と違って石動隊長よりも上でスーパールーキー所か戦闘のエキスパートだ何て呼ばれた事何てないんだよ!だからオレ様はお前が憎い!妬んでいる!お前はいびるのをこの上ない生き甲斐としている!お前に嫌がらせ出来るなら、オレ様は悪魔にだって魂を売るだろう!でもなあー、サー・エドワードの前で誰よりも目立つのはこのオレ様だ!実戦部隊の仲間であるから、手加減してやるのとは大間違いだ!」
「はあー・・・・、何でこんな奴が実戦部隊のメンバーなのだろうか。御託はいいから、さっさと掛かって来い!」
「万年堂君。時間も押してるいのでとっとと始めてくれるかな?」
「いいでしょうとも!オレ様の光速スペリングを見せて差し上げよう。皆、手本にしろよな」
俺の声が聞こえないのか、代わりに田中先生が言ったら更に調子に乗る奴だった。生徒達から頭がカチンとしたのは、俺の気の所為であってほしいが残念ながら俺もその一人だ。一息ため息を吐くと、見えないオーラで奴を見ながらも仁王立ちをし腕を組んでいたのでそれで攻撃を耐えてみせると言ったようなもんだ。実戦部隊以上の実力を持っているから、亀吉も魔力を高めて、虚空に指を走らせて太古の魔法文字を綴るが、一行多いなと思った時には既に遅かった。
「あっ。ダメだよ、万年堂君。第一階梯闇術をと言っ
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