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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
お見舞い客、四組目 そして、異変
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してでも来てくれたのよ。もしかすると、神軍の上の方からの指示なのかもしれないけど、」
「それを別にしても、ちゃんと来てくれたかもな。」
一輝がそう言いながら少し笑うと、音央も笑う。
全部終わり、食事等も済ませた後、この部屋には一輝と音央の二人だけがいた。一輝はベッドの上に座り今日のことを思い出しながら。音央は部屋の簡単な掃除や皆が持ってきたお見舞いの品を整理したりしている。
「ってか、そこまでしなくてもいいんだぞ?さすがに埃がたまりきった部屋で過ごす、とかはいやだからやってくれるとうれしいけど、その辺の見舞いの品とかは復活してから整理するし。」
「いいのよ、これくらい別に。好きでやってるんだから。」
「・・・よくやれるもんだな。」
「不思議と、辛くないのよねー。好きな相手のためにやるのって。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
あっさりと音央がそう言うと、一輝は一瞬遅れて顔をそむけ、そのまま顔が赤くなる。
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・何か、言ってよ。恥ずかしくなってくるじゃない。」
「いや、その・・・よく言えるよな、おまえ。」
「言ってから、ものすごく恥ずかしくなってきてる。」
「そうか。」
そして、そのまま音央も顔を赤くした。
しばらく無言が二人の間に流れたが、このままではどうしようもないと二人が判断したために何事もなかったかのように話が再開される。
「・・・あー。別に今返事がほしいわけじゃないからね?」
「そうか。まだできそうにもないから、それは助かる。」
「でしょうね。あたしも、今言われても困るし。」
「じゃあ、ちょっと聞きたいことあるんだけど、いいか?」
「何かあるの?」
「ああ、まあちょっと気になることなんだけど・・・」
一輝は言うかどうか少し悩んでから、音央に尋ねる。
「十六夜って、なにか忙しかったりするのか?」
「十六夜が?」
「ああ。この間黒ウサギと飛鳥、耀の三人が俺が目を覚ましたって聞いて来た時も、音央たちが来たときも、その他もろもろ一回も来てないだろ?この部屋に、じゃなくてコミュニティの本拠に。」
声とか聞こえなかったし、と一輝は言う。あの箱庭では常に楽しいのか、声を上げることの多い十六夜だ。本拠に来ていたのならその声が聞こえるはずであるし、そもそもあの仲間思いのやつが起きたと聞いて顔も見に来ないはずがない。だからそう尋ね、
「ああ・・・十六夜君は今、復興のほうに手を貸してるわよ。それこそ、復興を始めたその日から今日まで、一度も帰らずに。」
「ああ・・・なるほどな。向こうでやってるわけか。」
「あ、でも・・・」
「うん?」
音央は頬に手を当て、少し思い出すようにしてから、
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