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魔法少女リリカルなのは ―全てを変えることができるなら―
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迫るスバルに狙いを定めた。
「――――こっちだ!」
――――だが、背後から聞こえた声、そして突如現れた熱源反応によってスフィアの狙いは反応があった真後ろに切り替わった。
しかしそこには誰もおらず、再び熱源を探り、真上、右、左、背後と反応を追いかけるように狙いを向けた。
それでも背後から聞こえたはずの声の主/朝我の存在を捉えるには至れず、混乱しているスフィアの背後から強い衝撃が加わった。
振り向いた先にようやく朝我の存在を補足した。
彼は銀と黒の渦となった柄、白の丸い唾、そして細身で反りのない真っ直ぐな刃の刀を握り、スフィアに斬りかかっていた。
しかりスフィアの表面を覆う防御フィールドの破壊には至れず、しかし悔しそうな顔は一切せずにすぐさま“姿を消した”
スフィアは再び彼の存在を見失うと、再び背後から強い衝撃が加わる。
振り向けばこれまた再び朝我が斬りかかっていた。
以下、それの繰り返しである。
スフィアの反射速度を上回る動きで朝我は次々と斬撃を入れていき、そしてついにスフィアを守る防御フィールドの破壊にいたった。
だが、その隙を突いてスフィアはレーザー光線を放ち、朝我の腹部を直撃――――――――しなかった。
レーザーは彼の腹部をすり抜けて空をかけていくと、朝我の身体は風船のように呆気なく消滅した。
それと同時に建物の壁が外から破壊され、そこからスバルが右拳に魔力を込め、油断したスフィアを攻撃した。
「うおぉぉおおお!」
拳に込めた魔力を前方に力強く放つ一撃/『ディバインバスター』。
砲撃にも似た一撃は見事にスフィアを破壊し、勝利の余韻に浸る間もなくスバルは全速力で建物を出た。
今回の試験目標は後ひとつ――――時間ないにゴールすることだったからだ。
*****
朝我が考えた作戦は、ティアナの幻術による陽動とかく乱。
その間に朝我は建物内部へ、スバルは隣の建物の屋上へ向かった。
所定の位置に到着したら朝我が高速移動でスフィアをかく乱、防御フィールドを破壊する。
その間にティアナは朝我の姿を模した幻術を作り、朝我本人と入れ替えてスバルの一撃までにスフィアを再びかく乱させた。
スバルはそのままスフィアを破壊し、入れ替わった朝我は急いでティアナの下へ向かう。
あとは朝我がティアナを抱え、スバルと共にゴール地点まで向かう――――と言うのが作戦である。
そこまで難しい発想でもない作戦だが、一つだけ無茶な内容が含まれている。
それはゴール地点までの移動を、朝我はティアナをおんぶしたまま自力で駆け抜けることだ。
ティアナが重いわけではなく、たんに人を抱え
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