来訪者編
第30話 空中戦ね
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君はどういうふうに習っているんだい?」
「はあ。師匠の先代の時には『纏衣』を旧第九研究所に術を売って、今の道場と周辺の敷地をもらって、弟子入りした魔法師には古式魔法師としていたはずなのに、先代が死亡したら、新しい弟子の一部は系統外・精神干渉系魔法師へなるようにと勝手に変えられたと、言ってましたけど」
「術を売ったね。たしかにあの契約書は、そういう風にも読めるかもしれないね。系統外・精神干渉系魔法師というのは、古式の魔法を伝える者たちで集まったイギリスの会議で、一部はしかたがないという話はでているんだけどね」
「僕としても、系統外・精神干渉系魔法師となると制限がかなりきついそうなので、できるのなら古式魔法も使える現代魔法師が一番楽なんですけど、もしかして話をずらしていませんか?」
「いやいや、関係する話だよ。僕たちの方では術を伝えるかわりにこの場所をもらい、弟子を育てるのを認めてもらうだけで、世間の評判は気にしないからね」
「そうですか」
「ところで、達也くんと魔法を使って練習してみる気はあるかい?」
「へっ?」
聞いてみれば、九重先生の予想よりはやく『纒衣の逃げ水』をおこなわされて、しかも破られるので、同じ術を使えるのなら、『纒衣の逃げ水』を行なう時にぶれが生じない僕の方が相手にするのなら良いだろうって、九重先生に
「『纒衣』の後継者はいないんですか?」
「いるけど、まだこの場にくるのは早い」
見学させてもらっている中での、空中戦は無い方向で行う事というふうに話はついた。空中戦はする気はなかったというか、空中戦で忍術使いに勝てるわけがないだろう。
甲賀や伊賀でもあそこまで高度な戦いをしているのは観たことがなかったからな。九重先生のところが特別というか、それに追従できる達也がすごいというべきか、達也との訓練は新しい段階に入った。
ちなみに、最初はなんとか逃げ切ったというのが僕の印象だった。
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