暁 〜小説投稿サイト〜
僕の周りには変わり種が多い
来訪者編
第30話 空中戦ね
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は本当におもちゃ以下だ。その分、電磁波など通さないようにとか、サイオンも霊体も撮影しつづけられるとか、長時間持つバッテリーが搭載されているんだけど。

そんなところで、パラサイトが追いつかれそうになったら反撃しては、逃げるといったところをシリウスとパラサイトに気がつかれたり、巻き込まれないようにしながら、撮影を続けていたのだが、当然のごとく知らない小さな公園でシリウスとパラサイトがまた戦い初めたところに2人の乱入者が入ってきた。

『幹比古とエリカかよ!』

十師族とは別に、レオの件で『吸血鬼』を追っているのは推測できていた。しかし、ここであらわれるかよ。今回はシリウスとパラサイトの戦いを撮影することは諦めて、変装をといてマスクとメガネをコートの内側の胸ポケットにしまいこんだ。そしてエリカとシリウスの間に間隔ができたところで、発火念力による炎を発生させ、二人がさらに間をとったところで、声をかける。

「エリカ、目的は『吸血鬼』だろう。この相手の足止めぐらいはしてやるよ」

「翔! ここになんでいるのよ!」

「目的は目の前か? 『吸血鬼』か?」

答えずに幹比古の方に行ってくれた。話しながら、僕は近づいていたのだが、シリウスはエリカを意識しつつ炎と僕が観えるような体勢なので

「ここで、戦術的撤退をしてくれると嬉しいんだけど、ダメかな?」

答えは、エリカというかパラサイトの方へと抜け出そうとしたので、シリウスの目の前に鋼気功を発動させたナノカーボンチューブで作った極細の糸だが、カバーとなる手持ちの糸巻きのようなデバイスを使用する。そして、これだと普通の相手には観えないので、サイオン光をはっきりと見せると、そこで止まってくれたので、

「今の状態だと観えるけれど、このサイオン光を薄くしていくと、君の眼にとらえられるかな?」

そう言っている最中に、糸は節となるように玉をつけているので、魔法を発動させる目印となり、そこを中心に複雑なうねりをみせていた。その鋼気功のうねりをさらに大きくしていきながら、サイオン光も薄くしていくのとともに、炎を消した移動型術式解体『グラム・デモリッション』を僕とシリウスの間にもってくる。

シリウスから素早く出されたのは実弾発射型の拳銃型CADのようで、情報強化の魔法がかかったようだが、途中の術式解体でその魔法自体はとまっている。しかし実弾はそのまま、僕が糸を操作している左肩だが、単発なら、ちょっと、避けて元の位置に戻ってみせて動揺を……してくれない。動いたのが観えていたのね。さらに2発、3発と連射しだしてきたので、その銃を刻んでみせた。もちろん、シリウスも動きながら打っていたのだから、これは驚いたようだ。使用中のCADは普通壊れにくいのが常識だからな。

驚いている間に『纏衣の人
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