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僕の周りには変わり種が多い
来訪者編
第29話 別な来訪者
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「そういうことで、その戦いの撮影をしてきてほしいんだが」

「そういう調査系って、裏賀茂とかあるいは西の古式魔法師である伊賀とか甲賀の忍者が専門でしょう?」

「現在、日本にいる者では手が負えないから、君に直接依頼を投げてしまったのだよ。あの『魂眼』は」

「あのー、今の状態の僕って移動している妖魔や、水妖系の調査が苦手なのは知っていますよね?」

霊能力として火の系統が強い分、水の系統に弱い傾向が僕にはある。他にも理由はあるのだが。

「もちろん。だけど、これからある音声を流すから聞いてもらえないかな?」

「とりあえず聞くだけなら……」

そういうと師匠は端末から音声を流し始めた。

「Stop, Alfred Formalhart Lieutenant! ……」

英語だが、比較的若い感じがする。ただ、なんとなく聞いた気もする。音声を流し終えた師匠からは、

「これがステイツのスターズ総隊長『アンジー・シリウス』の声で、この音声の特徴が一致するのは、君の身近にいるよ」

それって、多分リーナのことだろう。直接言えないのは、この音声機器に契約精霊がついているからか?
しかし、リーナはスパイに来ているとは思っていたが、そこまでの大物だとは思っていなかったぞ。

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