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魔法少女リリカルなのは ―全てを変えることができるなら―
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なことを、何度思っただろうか。
俺は様々な想いに挟まれ、押しつぶされてしまいそうだった。
いっそのこと、全部潰れてしまったほうが楽なのだろうか?
そうすれば全てから解放されるのだろうか?
――――――いや、違う。
それは、なのは達の死を忘れろというのと同じだ。
俺は、いや、俺だけは死んでも忘れてはいけない。
彼女達がどんな想いで戦ったのか。
それを忘れてはいけない。
‥‥‥そして俺は、この理不尽を覆さなければならない。
なのは達の死が運命ならば、俺は運命を覆す。
その先に絶望が待っていたとしても、俺の『絶望』が、なのは達の『希望』になるのなら、俺は甘んじて受け入れようではないか。
そのための力を、俺は――――――。
「俺、今から運命ひっくり返してくる。
もしかしたら、同じ結末を繰り返すかも知れない。
それでも、もう‥‥‥決めたんだ」
墓に背を向け、俺は大きく深呼吸をする。
目を瞑り、集中力を高める。
そして、全身に流れる魔力を両手に収束させていく。
「なのは、フェイト、はやて。
――――――いってきます」
その瞬間、両手に収束した魔力は魔法陣の形となって現れ、俺は勢い任せに二つを合わせる。
左右両方の膨大な力はぶつかり合い、激しい衝撃波を生み出す。
全身が軋むような痛みに耐えながら、俺はその“魔法”を発現させる。
「――――――始まりの世界(ダ・カーポ)――――――」
魔法名を放った瞬間、魔力光が俺を包み、この世界から消滅させる。
そして消滅した俺は時を遡り、俺はなのは達との出会いをやり直す。
例え全てが狂ったとしても、彼女達を救えるのであれば、それで構わない。
それだけが、俺の――――――存在意義なのだから――――――。
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