第四十五話
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ちも光也から連絡を受けたりしないといけないから、時間いっぱいまで、ってわけにはいかないけど、それでも?」
「十分よ。・・・というか、なんで闇口室長から?」
「ちょっと、な。まあ仕事みたいなもんだから、気にしなくていい」
今やってる会議で何が決定したのか。それだけ聞いておかないといけない。で、まあその内容には外に漏れたらまずいものもあるから直接会って聞くことになった。あいつに部屋まで来させようかとも思ったんだけど、さすがにそれは不自然だから俺から尋ねることに。まったくもって面倒極まりない。
「えっと、それで・・・こちらが?」
「ええ、そうよ。例年なら同学年の相手か下の学年の人を相手してもらうんだけど、まあ寺西君ならいいか、っていう結論になったから」
「えー、それだと相手もガチ連中ばっかりで大変になるじゃん」
「だからこそ、サポートも出来る限り腕の立つ人にやってほしいのよ。どうせ貴方、自分の出る試合一つしかないんだから」
暇ならやれってことですね了解です。協力するって言った手前口でぶつくさ言ってもちゃんとやるけどさぁ。
「はははっ。まあずっと立ちっぱなしでも何にもならないし、二人とも座ったらどうだい?皆食事を始めたいだろうし」
と、俺がここに集まっている全員を視ていると先輩であろう男子がそう声をかけてきた。なんともまあ、『これがイケメンです』という手本のような、教科書に載せるならこれであろうとでもいうかのような見た目のやつがいた。なんだこいつ。こんなやつ零厘にいたんだ。はじめて知った。
「それもそうね。寺西君もあまり時間はないんでしょう?」
「あー、そうだな。んじゃ、さっさと飯食いながら話すか」
伊空の言うとおりだし、それ以前に今話しておかないといけないことは多々あるのだ。さっさと話し始めた方がいい。というわけで。
「さて、とりあえず自己紹介してもらってもいいか?正直誰もわからん」
「え、えっと・・・一応、学校で君と話した人とか、呪校戦前に君に見てもらった人とかもいるんだけど?」
「正直に言うぞ。在留陰陽師やってて、あの時は全体的に視ることになってたんだぞ?それで関わった人間全員覚えとけとか、無茶にもほどがあるだろ」
「だからって、全員忘れることはないでしょ・・・」
いやいや、もしかするとここにいない人の中に覚えている人がいるかもしれないじゃないか。そうじゃなくても、呪術的な特徴は覚えてるかもしれないし。むしろそっちの可能性は高い気がする。
あの時も、その人のことを考えてる余裕なんてなかったし。人数さばくのに必死だったからなぁ・・・
「・・・なるほど、確かに距離感のおかしな人のようですね。仮にも先輩である伊空に対してこの口調とは」
「悪いけど、俺はめったに口調を変えない
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