第十四話 斎藤中尉!!サッカーも書いてみた!!その十四
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「最悪の腐敗を越えた腐敗」
「最も恐ろしい腐敗ですね」
「それに至った者達ですね」
「恥を知ることでごわす」
その最悪の腐敗に至らない為にはだ、それが絶対条件だというのだ。
「ジャスティスカイザーの二人は他者を貶めたり自分達の為に嘘を言い続け弾圧する様なことまではして申さん」
「そこがですね」
「左翼教師達と違いますね」
「まだそこまで腐ってはないでごわす」
確かに下衆道を極めているがだ。
「それ故にでごわす」
「彼等の命は取らない」
「そうなのですね」
「成敗しその性根は叩き直すでごわす」
腐りきったそれはと言う、しかしだった。
それでもと話してだ、西郷は言った。
「ではでごわす」
「斎藤中尉に」
「全てを任せますね」
「この度の勝負は」
こう言ってだ、実際にだった。
彼等は今回の勝負を斎藤に任せるのだった、斎藤はこの時神戸のある高校のグラウンドを借りてイレブンと共にサッカーの練習に励んでいた。
そしてだ、海軍衆の兵士から西郷の言葉を伝えられてこう言った。
「わかった、ではな」
「はい、今回の果し合いは」
「万博競技場でだ」
まさにそのグラウンドでというのだ。
「あの二人を倒す」
「そしてですね」
「あの者達を倒し懲らしめ」
そのうえでだとだ、斎藤はその澄んだ目に夢を見て語った。その顔にはまだ少年のあどけなさがある。すらりとした長身が逞しい。尚ユニフォームではなく海軍衆の軍服を着ている。その服で練習をしているのだ。
その軍服姿でだ、彼は言うのだった。
「我等の悲願を適えよう」
「はい、半島の再併合を」
兵士も応える。
「達成しましょう」
「何としてもな」
「では中尉」
イレブンは彼に言った。
「いざ競技場に」
「そして戦いましょう」
「勝利を我等の手に」
「悲願を」
「うむ、行くぞ」
斎藤は彼等に強い声で告げた、そして彼等はこうも言った。
「わかってるな、日帝衆の戦いはだ」
「はい、常に正々堂々と」
「秘境未練を行わず」
「スポーツマンシップにのっとりですね」
「戦うべきですね」
「日帝衆は武士だ」
この心が彼等の心に強くあるのだ、このことは彼等の前世である大日本帝国陸海具の軍人達と同じである。
「武士としてだ」
「醜いことはしない」
「何があろうとも」
「日帝衆の軍規軍律を守り」
「若し破れば」
日帝衆のそれは絶対である、鋼鉄の如き厳格な軍規軍律がありそれを破ればことと次第によってはなのだ。
「場合によっては切腹」
「戦いにおいて醜い行いをしても」
「それは絶対ですから」
「その時は」
「そうだ、介錯は東郷元帥がして下さる」
切腹の際はそれがつく、腹を切った後で苦しまない様にするのだ。
「だから
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ