マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0919話
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、帝国軍に対して叛意を抱いている者達が多くいる。
そして俺達の戦力がどれ程のものなのかは、実際に帝国での宣戦布告の際に多くの者がその目で見ている筈だ。
そうなれば、幾ら監視の人員がいても帝国の好きには出来ない。
しかもその監視役にしても、殆ど捨て駒状態で派遣されている者達でそれを自覚しているしな。
上にそんなにやる気がなく、更には従属国の多くが手を組んでいる状態だ。これまで帝国に媚びへつらっていた国を偵察目的とか何とかで前に出すのはそれ程難しくはなかっただろう。
『アクセル、来たぞ』
スレイからの通信に視線を映像モニタへと向けると、まず真っ先にこちらに向かって突っ込んできているのは騎兵だ。
どうやら前情報通りに竜騎兵の類はいないらしい。
「よし、全機……くれぐれも敵を殺しすぎるなよ。強力過ぎる武器も使用は禁止で、バルカンや小型ミサイルの類を使うように。こっちの力を見せつける必要もあるのを考えると、3割くらいは生かして帰す」
その言葉に不満の声も聞こえてくる。
確かにこっちの戦力は圧倒的であり、向こうは弱い。
だが、それは向こうが今まで幾度となくやってきたことなのだ。
特に今回の場合はホワイトスターに繋がっていたから良かったが、もしも全く俺達とは違う世界……それこそどこぞの平行世界にある地球なんかに繋がったりしていれば莫大な被害が出ただろう。
それを思えば、寧ろ3割だけ生かして帰すというのは温情在る措置だとすら言える。
「撃て」
その一声で、アルヌスの丘にある基地の前に鎮座している各種機体や魔法使いから弾丸、小型ミサイル、魔法の類が放たれ……こちらに向かってきていた騎兵はその多くが騎馬を失い、手足を失い、運の悪い兵は命を失った。
それだけでは終わらない。その後ろから攻めて来ていた歩兵についてもこちらの攻撃が撃ち込まれると、文字通りの意味で一掃し多くの命が消えていく。
先行偵察部隊として生贄の羊とされた従属国の軍隊は、結局サラマンダーが攻撃するまでもなく、ものの1分と掛からずに戦力の殆どを失って逃げ帰っていくのだった。
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