マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0919話
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だ。
こっちの生活に慣れるまでにどれだけの騒動を起こすのかを予想すると、特にな。
っと、考えが脇に逸れたな。今はそうじゃなくて……
「……で、話を戻すぞ。この前高畑が接触した人物からの連絡が来たんだろ?」
その言葉に頷いたのは、実働班を纏めているコーネリア。
周囲を見回しつつ、映像モニタに映し出されている画像を拡大して竜騎兵部隊の場所を中心にする。
ちなみに、この映像は当然の如くライブ映像だ。遠征軍の上空……それこそ竜騎兵が上がってこられないような高度で待機しているメギロートから送られてきているものなのだから。
俺達と内々に手を組んだ向こうの奴等にしても、まさか自分達の様子がリアルタイムで監視されているとは思ってもいないだろう。
あるいは、この世界の魔法でそれらしいのがあったりするか?
そんな風に考えていると、コーネリアからの説明が続けられる。
「帝国に対して尻尾を振り、ひたすら低姿勢を貫いている従属国を何とかこっちに攻めさせることに成功したらしい。兵力的には3000人くらいだそうだ」
「……随分と多いな」
コーネリアの説明を聞いていたムウが思わず呟く。
それは他の者達も同様だったのだろう。言葉には出さずとも皆が同意だとでもいうように頷いている。
「確かに遠征軍全体で数万人前後だと考えれば、そう思っても不思議ではない。だが、だからこそこの従属国が帝国に対して低姿勢を貫いていることの証らしい。つまり自分達は多くの兵力を出すので、以後優遇して下さいよ、という事だ」
「ああ、なるほど」
考えてみれば不思議ではないか。
従属国としてはそれ程間違った選択肢でもないのだろう。
だが……
「ただし、他の従属国の間ではかなり嫌われているな。帝国の後ろ盾を使って、色々と悪さをしているという話もある」
そう。帝国の力を自分達の力と誤解している辺り、既に末期と言ってもいいだろう。
「そいつらに関しては、こっちの力を見せつける為に攻撃して全滅させるんだったよな?」
「そうだ。さすがに全力でとなると向こうの肉片が完全に消滅してしまうだろうし、そこまでやらなくてもいいだろうが。それに、自分達が味わった恐怖を周囲に伝える者達も必要だしな」
ムウの言葉にコーネリアがそう返す。
俺達の脅威を周囲に触れ回るという意味では、やはり実際に体験した者の方がいいという判断なんだろう。
それにしても、この戦力に対して挑む事になるとは……その従属国には哀れみしか感じないな。
もしも俺が帝国側の人間なら、即座に降伏する。そう断言出来るだけの圧倒的な戦力差だ。
そんな風にシャドウミラー内での会議が進んでいき……その後、連合軍全体での会議が行われた数日後、いよいよ戦端が開かれる事に
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