第五章 過去との決別 〜ミッドチルダ J・S事件〜
第三話 龍王招来
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。負けないでください」
「フリード...」
キャロの声にフリードは勇ましく応え、六課へと2人を乗せていった
「ご丁寧に待ってくれるとは優しいじゃないか」
「別にただ殺したい訳ではないからだよ。さってと、続きやろうよ」
向こうが構える。だが、俺は構えを解いて自然体を取る
「....ふざけてる?」
向こうは明らかな怒りを顔に浮かべで睨むが俺はそれを受け流し
「別にふざけちゃいないさ。このままやっても負けるのが目に見えてる。だから、少し裏技を使うことにした」
瞬間、俺は体内の魔力を活性化させる。これから喚ぶのは大食らいだ。一度に大量の魔力を使えない以上、大気中に撒くしかない
「ばかにならない魔力量だね...
こういう時は先手を取るに限る!」
真っ直ぐに突っ込み、腕に付けてある細剣で俺を突こうとする。一つはアルティメイタムで弾き、もう片方は生身の左手で掴んだ
「捕まえた。バインド!!」
四肢にチェーンバインドを掛け、俺は間合いを取った。だが、充分に間合いを取る頃にはバインドが壊されかけている。うまく行けば砲撃で落とせると思ったが、これは奥の手を使わなきゃだめか。保険としてやっておいてよかった、大気中の魔力は充分だ。いける!
息を整え、俺は句を紡ぐ
「無より生まれし翼、全ての龍を束ねる大空の覇者よ、我が名のもとに馳せ参じ給え。竜王招来!こい、バハムート!!」
俺の中にある魔力を起点として周囲にある魔力が活性化する。それは束となり空に奔り、雲が吹き飛ぶほどの密度となっていた
「 !!」
声として認識できない叫び声が辺り一面に響き渡る。それに内包されている威圧感により、少し離れた場所で闘っていたフェイトと戦闘機人は動きを止めていた
黒く輝く肌と鱗、翼を持った龍の王はゆっくりと降りてくる。翼が空気を叩く音がするたびにその振動か周囲に伝わり、体の中まで響いてくる
龍王にして、俺の戦友、バハムートは俺の隣で止まる
「久しぶりだな、バハムート。今日は小さいな」
“このサイズでなければ維持にかかる魔力と、お前の出力が合わないであろう?”
声が聞こえるというよりは頭の中に響く。だからと言って俺だけにしか聞こえないというわけではないがな
「全長10mって所か。確かにその位が今の出力限界だな。悪い、気を使わせて」
バハムートは俺の言葉を鼻で笑い
“この程度、俺とお前の仲なら当然のこと。だが、俺には一つだけ文句がある。それはな.....なんで俺をこんなことに呼び出したんだ!!”
バハムートの咆哮により、また周囲にいる人間全員の動きが止まる
“共に死力を尽くして闘うというのであれば構わん、この身が
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