暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第一章 土くれのフーケ
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に跳躍する。サーヴァントの身体強化の渾身のジャンプはゴーレムの頭の高さまで届いた。
「・・・来い!!」
「ああもうっ!行くわよ!!」
何のつもりかは分からないが、とにかく今は架を信じてキュルケはファイヤーボールを放った。
「おおおおおっっ!!!」
たちまち架は炎に包まれるが、魔力を体外に放出することによりそれを逆に制御する。
「いくぞっ!デル!」
「おうよ!」
そのまま一気にゴーレムに向かって突貫。纏った炎は架を中心に形を変え、翼を広げた鳥の姿を連想させた。
「おおおおおおおおおお!!!」
“鳳凰天駆”!!!!
炎の鳥は負けじと放ったゴーレムの拳を難なく砕き、そして胴体を貫いた。中心から燃やされたゴーレムはやがて、音を立てて崩れていき元の土くれに戻った。
久しぶりに魔力を大量に消費したため、架はガックリと膝を折った。
「っ、はあはあ・・・!」
「カケルーー!」
シルフィードが地に降り立つ前に飛び降りて、ルイズは架の元へ駆け寄った。
しかし・・・
ムギュッ!
「おわっ!?」
「うふふ〜!あのゴーレムをあっさり倒しちゃうなんて、流石は私のダーリンね!」
「なっ・・・!?ちょ、ちょっとキュルケ!私の使い魔に手を出さないでって言ってるでしょ!!」
ルイズを追い抜いたキュルケが架に飛びついた。それを見たルイズは二人を引きはがそうと必死に架の腕を反対方向から引っ張る。
普段だったら「おいおいよせよ〜」なんて間抜けな冗談も言えたかもしれないが、はっきりいって疲労困憊な状態で力いっぱい抱き着かれ、腕を引っ張られ、耳元で怒鳴り声を発せられては、迷惑なことこの上ない。
「あーーもうやめろってお前ら!それにまだ終わってねえだろ!」
「フーケ」
「「あ・・・」」
ゴーレムの出現ですっかり忘れていたが、今回の任務は「破壊の杖の奪還」と「フーケの捕縛」である。一つ目は既に果たされているが、ゴーレムを操っていたのがフーケであるならば、まだこの近くにいるはずである。
「手分けして探そう。俺は向こうを探す。何かあったら、魔法を放つなりして他の奴らに伝えるんだ。いいな。」
と言って、架は一人で森の中へ歩いて行った。
「くそっ、一体何だってんだいあの使い魔!?人間の使い魔なんて聞いたこともないし、平民かと思ったらとんでもなく強いし!」
ゴーレムが敗れ、森の奥へ逃げ込んだフーケは荒い息の中で悪態をついた。再生に魔力を使い過ぎたため、もうほとんど魔力も残っていない。後は逃げるしか・・・
「やっぱりここにいたか、土くれのフーケ・・・いや、ミス・ロングビル。」
「っ!!?」
突然背後からかけられた声
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