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フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第一章 土くれのフーケ
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戻るのは時間の問題だった。
「・・・行ってくれ。」
ルイズたちを見上げ薄く笑う架の表情には、もう先ほどまでの弱弱しさはなかった。
あるのは・・・
「カケル待ちなさい!いくら貴方でも・・・」
「ルイズ、さっきの言葉に答えてやる。」
「え・・・?」
目の前の敵を打ち倒さんとする、
「俺は・・・お前を主にして後悔してはいない。お前は『ゼロ』なんかじゃない、俺にとって立派な、最高の
主
(
マスター
)
だ!」
「あ・・・!」
純粋な闘気のみ!!
「俺は・・・他の誰でもない、お前だけの使い
魔
(
サーヴァント
)
だ!!」
そう言って彼は駆け出していく。その勇姿を見送ったタバサはシルフィードに上昇を命じた。
「っ!タバサ、待って!」
「彼はあなたを信じてる。」
「え・・・」
「だから、あなたも彼を信じて。」
タバサの真剣な言葉にルイズはハッとする。そう、今自分にできることは己の使い魔を信じるのみ。
「(カケル、お願い・・・勝って!!)」
「相棒、随分決まったじゃねえか。」
「ははっ、そうだな。」
架は走る。目の前のゴーレムは既に足の再生が完了し立ち上がっている。だがこれ以上、奴の攻撃を許すつもりは毛頭なかった。
彼は気付かなかった。この時自分の左手のルーンが白く光り輝いていることに。
「じゃあ、最後まで決めていかないとな!!」
「はっはあ!いいねえ、そうこなくっちゃな!!」
「魔神剣・双牙!!」
立ち上がったゴーレムの両足目がけて、先ほどよりも強力な気の刃を飛ばす。元々パワー重視でスピードがほぼないゴーレムは避けることは勿論、防ぐこともままならず再び足を破壊され倒れこむ。
「瞬迅剣! 雷神剣!」
技による加速で一気にゴーレムとの距離を詰め、その勢いのまま突きを繰り出す。衝撃波でゴーレムの頭の部分がさらに砕ける。
続いて雷を見舞うが、それ程の効き目は見られなかった。ゴーレムは破壊した途端に際限なく再生を繰り返す。
「ちっ・・・!」
「奴は土属性の魔法で作られたモンだ!炎をぶつけな!」
「だが、あんなデカいのを焼き付けるだけの炎なんざ・・・」
デルフリンガーの助言に架は苦い顔で答える。何せ相手は全長三十メイルの巨体なのだ。ちょっとやそっとの炎では焦げをつけるのがやっとだろう。
だが、自分で補えないのであれば、他所からもらってくればいいのだ。
「適任がいるじゃねえか。火のサポートをするのによ。」
「っ!そうかっ!」
架は空を振り仰いで、力の限り叫んだ。
「キュルケ!!俺に向かって火を放て!!」
「ええ!?いきなり何を・・・!?」
「いくぞ!!」
言うが否や、架は大きく真上
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