暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
コラボ編 Cross over the various world
Story-cross1-10 流星の獅子
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ーにお茶?」

「気分。フローラは?」

「ショートケーキと紅茶」

「りょーかい」




SAOの中というだけあって料理が出てくるのは早く、数分後には出てきていた。


シャオン君が美味しそうにハンバーガーを食べているのを見てついつい嬉しくなってしまう。
いつも私の作るご飯も同じように食べてくれるから。


「ん? ほしいの?」

「あ、いや……そういうわけじゃ…………」

「えー……結構これ美味しいぞ」

「じゃあ……一口」

「やっぱ欲しいんじゃん」

シャオン君が手に持っていたハンバーガーを差し出してきた。私はそれを受け取り一口食べてハンバーガーをシャオン君に返す。

「美味しい…………」

「だろ? まぁ、いつも食ってるフローラのご飯の方が俺は好きなんだけどさ」

「嬉しい」

「ほっぺにソースついてるぞ」

「あうう…………」

私がハンカチで拭こうとすると、シャオン君がそのハンカチを取った。

「子供かよ……お前は」

「子供だもん」

口の周りについたソースをシャオン君が丁寧に拭いてくれた。

「はい、ハンカチ」

「ありがと」

「てか、早くショートケーキ食べなよ。俺の食事はもうちょっとで終わるぞ」

「うん」

イチゴののったショートケーキを一口食べる。クリームの味と生地がすごく美味しくてついつい急ぎ足で食べちゃった。

「せっかちだな」

「それほどでも」

「いや褒めてねーから…………フローラ、またほっぺにクリームついてるぞ」

シャオン君のやれやれ、という顔。人を小バカにしたような表情だけど、なかなか嫌いになれない表情。

「シャオン君取ってくれる?」

「子供かよ…………」

「私子供だもーん」

そういうとシャオン君が席を立って私の方に来た。
そして、私にこっそりとささやいた。


「お前が望むなら……どうなっても知らないぜ」

シャオン君のその言葉にちょっとばかりドキッとした私。その後の行動で、私のドキドキは止まらなくなった。


シャオン君は顔を離すと……クリームのついた私のほっぺに……キス。

顔が真っ赤になるのが自分で分かった。心臓の鼓動も速くなっていく。

「うう〜〜反則! こんなの聞いてない〜!」

「ちょっとしたいじわるだよ。フローラ顔真っ赤っかだぞ」

「う〜! 君のせいだよ!」

「さてと……リオンってやつを探しにいくか」

「無視しないで! あとで何かおごってもらうからね!!」

「財布は共通データだろ?」

「あ……うう…………」

反撃材料、ゼロ。
何も反論出来なくなってしまった。

「じゃ、行こうぜ」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ