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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
コラボ編 Cross over the various world
Story-cross1-10 流星の獅子
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ーにお茶?」
「気分。フローラは?」
「ショートケーキと紅茶」
「りょーかい」
SAOの中というだけあって料理が出てくるのは早く、数分後には出てきていた。
シャオン君が美味しそうにハンバーガーを食べているのを見てついつい嬉しくなってしまう。
いつも私の作るご飯も同じように食べてくれるから。
「ん? ほしいの?」
「あ、いや……そういうわけじゃ…………」
「えー……結構これ美味しいぞ」
「じゃあ……一口」
「やっぱ欲しいんじゃん」
シャオン君が手に持っていたハンバーガーを差し出してきた。私はそれを受け取り一口食べてハンバーガーをシャオン君に返す。
「美味しい…………」
「だろ? まぁ、いつも食ってるフローラのご飯の方が俺は好きなんだけどさ」
「嬉しい」
「ほっぺにソースついてるぞ」
「あうう…………」
私がハンカチで拭こうとすると、シャオン君がそのハンカチを取った。
「子供かよ……お前は」
「子供だもん」
口の周りについたソースをシャオン君が丁寧に拭いてくれた。
「はい、ハンカチ」
「ありがと」
「てか、早くショートケーキ食べなよ。俺の食事はもうちょっとで終わるぞ」
「うん」
イチゴののったショートケーキを一口食べる。クリームの味と生地がすごく美味しくてついつい急ぎ足で食べちゃった。
「せっかちだな」
「それほどでも」
「いや褒めてねーから…………フローラ、またほっぺにクリームついてるぞ」
シャオン君のやれやれ、という顔。人を小バカにしたような表情だけど、なかなか嫌いになれない表情。
「シャオン君取ってくれる?」
「子供かよ…………」
「私子供だもーん」
そういうとシャオン君が席を立って私の方に来た。
そして、私にこっそりとささやいた。
「お前が望むなら……どうなっても知らないぜ」
シャオン君のその言葉にちょっとばかりドキッとした私。その後の行動で、私のドキドキは止まらなくなった。
シャオン君は顔を離すと……クリームのついた私のほっぺに……キス。
顔が真っ赤になるのが自分で分かった。心臓の鼓動も速くなっていく。
「うう〜〜反則! こんなの聞いてない〜!」
「ちょっとしたいじわるだよ。フローラ顔真っ赤っかだぞ」
「う〜! 君のせいだよ!」
「さてと……リオンってやつを探しにいくか」
「無視しないで! あとで何かおごってもらうからね!!」
「財布は共通データだろ?」
「あ……うう…………」
反撃材料、ゼロ。
何も反論出来なくなってしまった。
「じゃ、行こうぜ」
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