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ヴォルデモート卿の相棒
飛行訓練
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イギリス魔法界一ののセキュリティを誇る銀行である。

「ハグリッド! グリンゴッツ侵入があったのは僕の誕生日だ! 僕達があそこにいる間に起きたのかもしれない」

今度ははっきりとハリーから目をそらしたが、その件についてハグリッドが語ることはとうとう無かった。









ー飛行訓練は木曜日に始まります。グリフィンドールとスリザリンとの合同授業ですー

「そらきた。お望みどおりだ。マルフォイの目の前で箒に乗って、物笑いの種になるのさ」

何よりも空を飛ぶ授業を楽しみにしていたハリーは大いに落胆した。

「そうなるとは限らないよ。マルフォイのことだし、どうせ口先だけだよ」

魔法使いの家の子はみんなひっきりなしにクィディッチの話をした。特にロンとクレスとディーンはラグビーとサッカーとクィディッチについて大論争をやらかした(クレスはトレーニングの一環で地元のマグルに混じって取り組んだところ、かなりお気に召したらしい)。

「どうかしてるよ! 飛べない上にボールが1つしかないゲームの何が楽しいんだい!?」
「ドリブルとパスワークを組み合わせる戦略性に富んだあのゲームの良さがわからないなんて、君達人生損してるよ!」
「バカかお前ら! 男なら圧倒的パワーで敵をねじ伏せてこそだろうがぁっ!」

ハリーは思う。もう勝手にやってくれ……

ネビルはおばあさんに決して近づかせてもらえなかったらしい。まあおばあさんが正しいだろう。地に足がついた状態でも結構な頻度でやらかすネビルだ、空中にいればどうなるかは予想に難くない。
ハーマイオニーはいつものように箒に関する本を図書館から大量に借りてきていた。クレスにしてみれば「説明書丸暗記すれば自転車に乗れるようになるか?」と思ったが、どちらかと言えば関わりたくない相手なので放置した。
ハーマイオニーが『クィディッチ今昔』で得た知識をうっとうしいほど熱弁している(真剣に聞いていたのはネビルだけ)最中にふくろう便が届いた。めんふくろうがネビルに小さな包みを持ってきた。
ネビルがその包みを開けると、白い煙のようなものが詰まっているように見える大きなビー玉ぐらいのガラス玉が入っていた。

「『思いだし玉』だ! ばあちゃんは僕が忘れっぽいこと知ってるから……何か忘れてると、この玉が教えてくれるんだ。見てごらん。こんなふうに握って赤くなったら−あれっ?」
「言ったそばから何か忘れてるみたいだな……」

真っ赤に光りだした『思い出し玉』を見て呆れるように呟くクレス。
ネビルが何を忘れたのか思い出そうとしてるとき、マルフォイがグリフィンドールのテーブルのそばを通りかかり、玉をひったくった。
その瞬間ハリーとロンははじけるように立ち上がった。二人ともマ
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