暁 〜小説投稿サイト〜
タケミカズチ、抜錨します。
タケミカズチさんに至っては清純風武闘派艦娘と評される始末
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なかった右手から、格闘技の空手でいう所の正拳突きを繰り出して深海棲艦を殴り飛ばして撃沈したからだ。

タケミカズチさんの繰り出した正拳突き――次元覇王流拳法・聖拳突きというみたいだけど、その聖拳突きをタケミカズチさんは無意識に繰り出していたみたい。

タケミカズチさん曰く、次元覇王流拳法の使い手の演武(?)を見たことはあるそうなんだけど、自分で使ったことは今まで一度も無くて、その上この時は勝手に体が動いたみたいだ。

話を聞いていた私達は不思議なこともあるものだと思ったけど、タケミカズチさんは出自そのものが特殊なのでそういうこともあるのかもしれないと納得してしまった。

ちなみにこの一件を機にタケミカズチさんは自身の兵装や艦載機の能力を過信しなくなって、出撃の無い日は鎮守府で見様見真似による次元覇王流拳法の鍛錬を始めるようになった。

今では鎮守府内に次元覇王流の小さな道場ができて、毎日ではないものの私を含めた第6駆逐隊や金剛さん達4姉妹、他一部の艦娘達が門下生として鍛錬をしていたりする。

ああ。そういえば、この3度目の海戦を別の鎮守府の艦娘達が遠くから見ていて、タケミカズチさんは爆撃空母や武闘派空母という二つ名で他の鎮守府にも知られる有名艦娘になってしまったりもした。

タケミカズチさんの存在が大々的に知られてしまった時期は、私達の鎮守府も他の鎮守府からの問い合わせで大忙しだったのが今では懐かしい。まぁ、緊急査察とかが無かっただけマシとも言えるんだけど……。

問い合わせ以外に多かったのは、タケミカズチさんを指名した他の鎮守府からの演習の申し込みだったかな?多分、タケミカズチさんの能力を他の鎮守府の司令官が直に見たかったんだろう。

ただ、この時期はタケミカズチさん用の噴進弾が実戦用は量産可能になっていたけど、演習用が完成していなかったので司令官や秘書官の長門さん、通信担当の大淀さんが演習の申し出を断り続けていた。

今では演習用噴進弾も量産可能となっているので、他の鎮守府に演習に行ったりしている。つい先日も私達第六駆逐隊と霧島さん、タケミカズチさんの6人で舞鶴鎮守府に演習に行っていた。

こちら側が1個艦隊なのに対して、舞鶴鎮守府は3個艦隊という演習だった。結果はこちら側の圧勝。タケミカズチさんの噴進弾と霧島さんの艦砲射撃で艦隊の半分を大破判定にした後、全員が格闘戦に突入。次元覇王流の技で残った艦娘を全員殴り飛ばした。

タケミカズチさんと出会う前の暁なら「殴り合いなんてレディらしくない」って言っていたと思うけど、今は「仲間だけじゃなくて、自分自身も守れる力を持ってこそ一人前のレディなのよ」とよく言っているから、私達の所の暁に関しては格闘戦をしても何らおかしくはないんだ。

タケミカズチさんが参加した
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