タケミカズチさんに至っては清純風武闘派艦娘と評される始末
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【視点:響】
タケミカズチさんが私達の所属する○○○鎮守府に来てから早数ヵ月。私達第6駆逐隊は勿論、正規空母の赤城さん達や戦艦の金剛さん達、他の艦娘の皆とも仲良くなって、鎮守府での生活にも慣れたみたいだ。
この数ヵ月間、タケミカズチさんの身には色んなことが起こった。例えば、タケミカズチさんは司令官に単艦で5個艦隊と渡り合える自信があると言った様で、それを有言実行させられたとか。
初陣で向かったのは南西諸島海域だったな。何故そのことを私が知っているかというと、何かあった時の救援艦隊として私を含めた艦娘が付いて行ったからさ。
あの時付いて行った救援艦隊のメンバーは、私と暁、金剛さんと比叡さん、夕張さんと最上さんの6人だったかな?タケミカズチさんの戦い方を見て唖然としたのは今でも覚えている。
迫ってくる深海棲艦5個艦隊に対して、タケミカズチさんは対艦・対空噴進弾と飛行爆雷という見たことも無い兵装で爆撃を行い、僅か数分で敵艦隊を海の藻屑としてしまったんだ。
直接口にはしないがタケミカズチさんの爆撃に比べたら、私達の鎮守府に所属する正規空母の艦載機による艦爆は遊びの様に思えた。
2度目の出撃は確か北方海域で、この時もタケミカズチさんと深海棲艦5個艦隊の海戦。救援艦隊は私と電、愛宕さんと翔鶴さん、榛名さんと霧島さんだった。
この時は八式噴進弾という三式弾の様な噴進弾と艦載機のムラサメ30機――10小隊による攻撃で敵艦隊を殲滅。この海戦も開戦からものの数分で終わってしまった。
そして3度目の出撃。これは西方海域で、深海棲艦7個艦隊との開戦だった。この時はタケミカズチさんもムラサメを全機投入した上、全噴進弾を雨霰の様に発射していた。
私はこの時の光景を一生忘れないと思う。比喩表現ではない火の海が具現化していたんだから。あれが味方側で起こった光景なら、正しく地獄絵図と言えたことだろう。
ただ、この時は南西諸島海域や西方海域での海戦では起こらなかったことが起こった。爆撃を掻い潜り、タケミカズチさんに格闘戦を挑んだ戦艦タ級が1隻だけいたんだ。
救援艦隊として付いて行ってた私と暁、高雄さんと愛宕さん、赤城さんと加賀さんもこの時はかなり焦ったし、タケミカズチさん自身も焦っていたと思う。何故なら、タケミカズチさんは左腕を掴まれて、零距離艦砲射撃を受けそうになったんだから。
援護射撃をするにもタケミカズチさんが近過ぎたし、赤城さんと加賀さんが航空戦力を発艦させる時間も無い。そんな状況だった。あの場に居た誰もがタケミカズチさんを助けられないと、そう思っていた。けど、現実でタケミカズチさんが轟沈することは無かった。
何故、タケミカズチさんが轟沈しなかったか。それはタケミカズチさんが深海棲艦に捕まれてい
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