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混沌の魔術師と天空の巫女
第6章 無限時計編
歯車、始動
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一方・・・


「酷い怪我・・・何か私にできることがあれば・・・」

「気安く触ってんじゃねえ。」

キナナはコブラの首を左腕で支え、仰向けにしていた。

「ねえ・・・私を呼んでいたのは、貴方?」

キナナは顔を少し近づいて、尋ねた。

「!聞こえる・・・!!」

コブラはそう言うと・・・

「・・・・・・っ!!!!」

驚いた表情をした。

「お前!!!」

「あっ・・・!」

コブラは起き上がり、キナナを押し倒す。

「・・・・・・。」

少しほほが赤くなるキナナ。

「あ・・・。」

キナナは何かに気が付き、右手で優しく、コブラの頬をなでる。

「貴方・・・目が・・・。」

キナナの言葉に、コブラは顔を少し横に向く。

「力を得るために失った・・・。気にするな。
 声は聞こえるだけで、俺は・・・」

コブラは起き上がり、その場に座る。キナナも起き上がる。

「名前は・・・?」

「・・・・・・エリック。」

「エリック・・・。」

「・・・お前は・・・」

「?」

「キュベリオス・・・なのか・・・?」

「え?」

「友の声が・・・・・・お前から聞こえる・・・。
 俺は・・・・・・アイツを探し続けていた。友を・・・。」

「・・・・・・・・・・・・。」

コブラの言葉にキナナは・・・

「・・・私・・・。」

「?」

「私ね・・・幼い頃に悪い魔導士に姿をヘビに変えられて、
 その時の記憶がないの・・・でも・・・
 絶対に迎えに来てくれるっていう約束を覚えていてね・・・
 その時の声が・・・貴方にそっくりなの・・・ある日、私を呼ぶ声が聞こえて・・・
 そして・・・・・・貴方に出会った・・・。」

「・・・!(じゃあ・・・やっぱり・・・!)」

「やっと・・・会えた・・・!」

「やっと・・・お前の声が聞こえた・・・会えた・・・!!!」


ガッ!!!


「きゃっ!」

「お前を・・・失わない・・・離さねえ・・・ずっと、一緒にいてくれ。」

「え・・・ええ!?///」

コブラの言葉に驚き顔が赤くなるキナナ。

「!」

コブラはキナナの心を声を聞いてしまう。

『こ、これって告白!!?ずっと、会いたかった人から!!
 で、でも・・・私でいいのかな・・・私、魔法もろくに使えないし・・・』

「・・・・・・。」

『エリックはこんな私なんかでいいのかな・・・。』

「・・・・・・お前が・・・。」

「・・・え?」

「お前が・・・いいんだ。」

「!!!」

『嬉しい・・・!!!
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