ウエスターこそ裏切り者
武器提供キュアスティック
第12話
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桃園家ラブの部屋
今日もピルンの特典アプリを用いてシフォンに食事を与えるラブ。すると突然、大きな毛玉のようなバケモノが姿を現した。
「ラブはん。」
「何コレ。」
「キュア。」
「ラブはん、シフォンはん、似合いまっか。」
「しゃべったーーーーーあ、バケモノ。」
「フィリップ〜ゥ。」
「何言うてんねん。わいやわいや、タルトやで。」
「タルト、おどかさないでよ。」
「キュア。」
「ヘッヘッヘッ。オトンから被せてもらったねん。」
「お父さん。」
すると父、圭太郎が姿を現した。
「いやあ〜ぁ、ラブ。ペット用のカツラの開発を行っていて、タルト君に実験台に立ってもらっているのだよ。」
「お父さん、またそんなことして迷惑する人や動物もいるわよ。」
「そうか、まあ、無理に被せたりはしないけど。」
「ダメよ。迷惑被って不幸にしたら。」
「そうは言っても、かなり開発が進んでいるのだよ。」
翌日、夕方前 赤塚公園内ドーナツカフェ
美希も祈里も、ラブちゃんと合流していた。更に、タルトもいた。
「私のお父さん、カツラの開発とセールスになるとやたらハリキルんだから。」
「あら。」
「どうして。」
「あたしの家にも圭太郎さんファッションウィックとしてよくお届けに来るわ。非常によくできていてママも絶賛よ。」
「パパも携わっているのでしょ。動物のカツラらしいから。」
「そうよ。私の幼少時は大変だったのよ。実験台にされいろんなカツラを被されたから。」
「それは仕方ないね。お父さんの本職だから。」
すると、カオルちゃんが近付いて来た。
「お嬢ちゃん、オイラもいろんなカツラ被ってみたいでい。」
「カオルちゃんも被ってみたいの。」
「そうでい。男前のオイラ、たまには不細工な男と言われてみたいんでい。」
「あーら、カオルちゃんが不細工になったら、みんな怖がって皆逃げて行くわよ。」
「そうなんでい。」
カオルちゃんは移動販売車に戻った。
「ラブちゃん、大変だね。」
「今度はタルト君に回って来たのよ。」
「ヘエ、そうでっせ。でも、おもろかったで〜え。ラブはん、シフォンはんビックリしてたんやで。」
「そうだったの。」
「本当に大ビックリしたのだから。」
すると、北入口からカツラを被った犬が姿を現した。
「キャッ。」
「出た。」
「バケモノ。」
「やあ。」
「お父さん。」
「パパ。」
圭太郎と正は公園へ入って来た。
「動物君の見映えを見ていただく目的で散歩してるよ。」
「おっ、祈里も帰って来ていたのか。」
「パパ。」
「ガハハハハ。動物たちの健康状態をチェックする目的で行動しているぞ。」
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