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俺が愛した幻想郷
俺は愛せる? 幻想郷...
式神の力ってすげぇ...
第十七話 シリアスは突然に
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「俺の能力は」

毎度毎度、この途中まで言って言えなくなるタイプの多い八雲琥珀でございますが。今回はですね

「八雲さぁ〜んっ♪」

後ろからドカンっと飛んで来る者の力は想像以上で、地球の重力とその者の力は俺の足で支えられる力を遥かに超えて居た。もちろん、その支えられる力を超えていると言うことは、支えられなくなったと言うことだ。支えられなくなったと言うことは.... その場に倒れると言うことだ

何を思う、自分に広がる優しく甘い香りが包み込んでくれようぞ。嬉しくないのに嬉しい、いや。嬉しいのに嬉しくない、の方が正しいのだろう

台所の角に頭をぶつけぬよう、気をつけながら重力に身を任せ、倒れてやった
なお、後ろから飛んできた者の力は計り知れなく、一瞬にして俺はくるりと回ったのだった
つまり、うつ伏せに倒れたのではなく仰向けになった状態だ... 後ろから飛んできた者は、俺の腰の辺りに乗り、馬乗りの状態になる。ラッキースケベとはこのことなのであろう。だが、痛みの方が大きかった俺には今を素直に喜べないのだ

と、言うか

「あぶねぇよっ!! 状況を確認しろこの馬鹿ちんがぁ!!」


■■■


後ろから飛んできた者... 俺を八雲さんと呼ぶ者、博麗霊。博麗ちゃんは俺にピースを送る
腰をおかしくして叩いている俺を見て、笑みを浮かべながらピースを送る

<i3673|22014>

君は何故、君は何故にも、そんなしてやったぜと言う笑みでピースをしながら俺を見るのだ
俺が来て嬉しかった。そこまではわかるが...状況と場所を考えてしてくれ
地面が芝生の広場だったら、俺もあのままであははあはは言っていたが... 霊夢も何か言ってくれないだろうか

「本当に好きなのねぇ〜 若い者はいいわ」

このざまだ

若い者、俺よりはお前の方が若い者だろうが、と言うツッコミは無しとしても、先ほどまでのシリアスを全て無かったかのように振る舞う霊夢にツッコミを入れたくなる。むしろ怖い

一部始終を遠目で見ていた魔理沙は、何やら頬を膨らまし、俺を見たり博麗ちゃんを見たり、だ

さて、と

おかしくした腰をバキバキと鳴らし、博麗ちゃんに近づく

「今日は何をする?」
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