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寄生捕喰者とツインテール
“食欲”の食い違い、“彼ら”のネタバレ
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 よく見ると飛んできた物はオクトパギルディであり、よく分からない儀式の背後で交戦中であった事が窺え、そしてジェリーフィッシュギルディの姿が無いことから既に食い尽くされた事も分かる。

 グラトニーは吹き飛ばす途中で引きちぎったのであろうオクトパギルディの触手を、歯で千切って堅いのか大きく咀嚼していた。


 大きく音を立てて塊を飲みこみ、グラトニーは不満そうに告げる。



「……変な味」




 相も変わらず場違いな感想に、しかし状況が状況ゆえ誰も反応が薄い。

 元より何か反応を期待している訳では無いので、グラトニーは構わずオクトパギルディとクラーケギルディへ突っ込んで行く。



「オクトパギルディ! 手は出すな、私が仕留める!」
「は、はい! りょうかいぐおおぅっっ!?」
「何!?」



 オクトパギルディが返事し終える前に急加速にて目視困難な速度で突貫してきたグラトニーの左腕で掻っ攫われ、空中で蹴りを叩き込まれて地に叩きつけられる。


 技後の余韻か、蹴りあげた様な格好となった事をあえて活かし、グラトニーは上から振り降ろす形で右足を勢い良く振り抜いた。

 無言で放たれた “風刃松濤(ふうばしょうとう)” により、悪足掻きとして壁を作っていた触手などものの役に立たぬと豆腐の如く両断し、見事という言葉が似合う程綺麗に真っ二つにして見せた。

 あっという間に決着が付き、残りはクラーケギルディ一人となる。


 しかし、部下二人が倒された事、属性力が関係なくなってきている事、リヴァイアギルディの件が全く見当違いだった事、理想の姫に出会えたことが重なった為か、クラーケギルディはあえて此処で撤退の道を選んだ。



「ぐぅぅ……姫よ! 次こそは! 次こそは貴方に思いを届けて見せま―――」
「オオオッ!!」
「くっ! 去り際も待ってはくれないか!!」



 グラトニーから逃げる様に光る円形の空間へと飛びこむが、一歩遅かったか触手の一本はグラトニーの鎌鼬を纏った一撃により両断される。

 此処で思わぬ出来事がツインテイルズを襲った。

 体の隅から隅まで属性力で出来ている為か、クラーケギルディの思いを反映したかのように、何と触手が独りでに飛び上がってテイルブルーに当たったのだ。



「え、お……きゅうぅぅ……」
「やべっ……オーラピラー!!」



 それ自体は差して高い威力でもなかったが、此処に来て限界が訪れたかテイルブルーはとうとう気絶してしまう。

 辺りに静寂が戻ると同時、突如としてテイルブルーの体が発光し始めた。


 何事かと周りにまだいたらしいギャラリーが詰めかける前に、テイルレッドは拘束技で
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