GGO予選開始
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トに指を指してそう言ったシノン。
少し可愛いと思ったのは内緒にしておこう。
「お呼びと在らば、参上しない訳にはいかないな」
余裕綽々の顔で立ち上がるキリト。
どうやら先程の説教は地平線の彼方へと消えてしまったらしい。
「―――!」
そして転送が始まる。
俺達はその場から姿を消し、再び目を開いたその場所は準備するための空間のようだった。
「……ん、ここには一人だけですよってな。
対戦相手は………銃士X?中々カッコいい名前だな」
俺はシステムウインドウを開いて装備をセットする。
メイン武器は先程のショップで格安で売られていたガントレット。
そしてチュートリアルの時に受け取ったガンブレードだ。
「さて……銃士Xか。
逆読みで死銃になるわけだが、果たしてどうなのかね……」
―――5.4.3.2.1.0!start!
カウントが0になり、再び転送された。
フィールドは何処かの遺跡みたいな場所。
通路は一本道で隠れる場所などは何処にもない。
「取り合えず進むか…」
俺は右手にガンブレードを構えてゆっくりと歩き出した。
暫く進むこと数分。開けた場所に出てその瞬間に気づく。
祭壇の中央に陣取って一人のプレイヤーがこちらを狙っていた。
「チィッ!」
ダダダダダダダッ!!
一瞬でバットラインが形成され、何本ものラインが俺の体の至るところに到達している。
俺は側転の要領で回避したが、数発は足に当たる。
ダダダダダダダダダダダダダダッ!!
「どんだけ撃ってくるんだよてめぇはぁ!?」
俺のライフゲージは既にイエローに突入している。
この先数発でも貰えば確実に敗けが決まってしまう!
俺は兎に角走り回り、壁を走ったりしゃがんだりしながら何とか回避に専念する。
そして確実にやって来るのが弾切れ。
先程までほふく状態で撃ってきていた銃士Xは膝立ちになってリロードを始める。
「っしゃらぁ!」
俺は一気に走り出す。
銃士Xは俺の声に驚いたのか、マシンガンのマガジンを手から滑らせてしまった。
「こいつで―――決める!」
俺は銃士Xの前方で跳躍し、回転を加えた踵落としを脳天にめり込ませ、ガンブレードを引き抜いて前のめりになったその背中を深く切り裂いた。
地面に着地し、未だに倒れ付している銃士Xに向き直ってガンブレードを突きつける。
「チェックメイト」
ガァンッ!
銃弾は頭を撃ち抜き、相手を死亡させる。
そしてその上にはwinnerが表示された。
しかし―――
「今の………女の人、だったよな………」
明らかに女だった。
しかも結構美人。まぁアバターだから現実がどんなかは知らな
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