1部分:第一章
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んだ天才画家」
これが彼の祖国でのキャッチフレーズだった。
「その絵が出たらね」
「いいものだな」
「まあ今はね」
「昼食だな」
「ええ。じゃあ早速作るからね」
「少し待っているからな」
「その間にね」
こうした話をしてだった。そのうえで今は普通に昼を過ごす彼等だった。しかしそんな話をしてから暫く後のことだった。
気分転換にコペンハーゲンの街に出た。街は今は雪に覆われている。白く化粧されたその街では子供達がはしゃいで雪合戦をしている。
その中を進んでいるとだ。こんな声が聞こえてきた。
「さあいらっしゃいいらっしゃい」
「何?」
「何なの?」
その声に応えて子供達が集まっている声も聞こえてきた。
「何を売ってるの?」
「何をなの?」
「日本からのものだよ。さあいらっしゃいいらっしゃい」
スコフコスもそれを聞いて声がしている方を見る。見ればそこにはだった。赤と白の日の丸まであしらった出店に黒い髪と目の若い男がいた。彫の浅い顔から彼がアジア系とわかる。
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