妖精の義兄妹
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それから数日後
「どぉ?このギルドにも慣れてきた?」
「はい。」
「女子寮があるのが気に入ったわ。」
「それにここのカプチーノは最高です。」
ルーシィとウェンディ、シャルル、エマが一つのテーブルを囲んで喋っていた。その横ではタクヤが熟睡している。
「そういえばルーシィさんは何で寮じゃないんですか?」
ウェンディが素朴な質問をルーシィに問いかけた。妖精の尻尾には女子専用の寮があり、
ほとんどの女性がそこに住んでいる。
「女子寮の存在最近知ったのよ。てか、寮の家賃て10万Jよね…。
もし入ってたら払えなかったわ今頃…。」
ルーシィが笑いながら泣いて喋っていたその時、
「大変だーーーっ!!!」
一人の男が玄関から血相を変えて飛び込んできた。
ゴーン ゴゴーン ゴーン ゴゴーン
突然街中に鐘の音が鳴り響いた。
「何!?」
「鐘の音…!!?」
「っんあ!?」
ゴン
タクヤは思わず床に落ちてしまい完全に目が覚めてしまった。
「この鳴らし方は…!!!」
「あい。」
「おおっ。」
「?」
「まさか!!!」
周りにいた者たちは期待に胸を踊らしているような顔で玄関を見つめた。
ゴーン ゴゴーン ゴーン ゴゴーン
「ギルダーツが帰ってきたァ!!!」
「あいさー!!!」
わーわー わーわー
「ギルダーツ?」
「誰だそれ?」
「あたしも会った事ないんだけど…妖精の尻尾最強の魔道士なんだって……。」
「うわぁ。」
「最強かぁ…。」
オオオオオ
ギルドは今までにないほど激しく盛り上がっている。
「どうでもいいけどこの騒ぎようは何!?」
「お祭りみたいだね、シャルル。」
「ホント騒がしいギルドね。」
ウェンディたちが喋っている所にミラジェーンがやって来た。
「みんなが騒ぐのも無理ないわ。」
「ミラさん。」
「3年ぶりだもん…帰ってくるの。」
「3年も!!?何してたんですか!?」
ルーシィの問にミラジェーンは丁寧に答えた。
「もちろん仕事よ。S級クエストの上のSS級クエストってのがあるんだけど、
そのさらに上に10年クエストって言われる仕事があるの。10年間誰も達成した者はいない。だから10年クエスト。
ギルダーツはそのさらに上、100年クエストに行ってたのよ。」
「ギルダーツだぁ!!!」
「ギルダーツが帰ってきたぞォ!!!」
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