妖精の義兄妹
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「シャルル!!エマ!!本物のミラジェーンさんだよ。」
ミラジェーンと呼ばれた女性は昔は凄腕の魔道士だったらしく、
その姿からは想像もできない“魔人”という異名を持っていた。
しかし、ある日を境に魔道士を引退し、今では雑誌のグラビアやギルドのウェイトレスとして働いている。
「ちょっと!!!オスネコと同じ扱い!?」
「まぁ、実際そうですし。」
「私…天空魔法を使います。天空の滅竜魔導士です。」
「オレは水の滅竜魔導士だ。」
「「!!!」」
ウェンディとタクヤの放った言葉にさっきまで騒いでいたギルドの全員が一気に黙り込んだ。
「あ。」
「どうした?」
(「信じてもらえない…か。」)
「おおっ!!!」
「スゲェ!!!」
ウェンディは想像していた返答と違うのが来て驚いた。
「ドラゴンスレイヤーだ!!!!」
「すげーーーっ!!!」
「ナツと同じかっ!!!」
「ガジルもいるしこのギルドに4人も滅竜魔導士が!!!」
「めずらしい魔法なのにな。」
オオオオオ
「う…。」
賑やかな光景を1人2階から見ていた男がいた。
名前はガジル・レッドフォックス。タクヤたちと同じ滅竜魔導士である。
「ネ…ネコ…。」
ガジルはタクヤたちと一緒にいる二足歩行で歩くネコたちに注目していた。
(「同じ滅竜魔導士なのに…なぜオレだけネコがいねぇ!!?なぜだ!!?」)
ガジルはしばらく自分にネコがいないのかを悩んでいた。
「今日は宴じゃー!!!」
「「おおおおっ。」」
オオオオオ
「タクヤ、ウェンディ、シャルル、エマの歓迎会じゃー!!!騒げや騒げっ!!!」
マカロフの一言によりさらにギルドの中はヒートアップしていった。
「ミラちゃーんビール!!」
「はいはーい。」
「グレイ様浮気とかしてませんよね。」
「な、何だよソレ!!」
「うおおおっ!!!燃えてきたぁぁ!!!」
「きゃああああたしの服ー!!!」
「「いいぞールーシィ。」」
「シャルル〜オイラの魚いる?」
「いらないわよっ。」
あちらこちらでお祭り騒ぎ。
ナツが興奮してルーシィの服を燃やしたり、
妙にベタベタしているグレイとジュビアを後ろからアルザックとビスカがじっくり観察していたり、
カナがエルザに酒の飲み比べを挑んだり、ミラジェーンとエルフマンが歌を歌ったりと、
ギルドの中は笑顔で溢れかえっていた。
わーわー わーわー
「楽しいトコだね。お兄ちゃん、シャルル、エマ。」
「そうだな。」
「私は別に…。」
「とても暖かいギルドですねー。」
ウェンディたちがそう喋っているのを2階から静かに見ていた覆面の男がいた。
「…。」
くるっ シュウ…
男はしばらくしてギルドを後にしたのだった。
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