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妖精の義兄妹の絆
妖精の義兄妹
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レっちとしてはアンタに新しい所有者“オーナー”になってもらいてぇ。』

『ダメでしょうか。』
ジェミニの横に立っていた天蝎宮のスコーピオンと白洋宮のアリエスだった。
彼らはこの世に十二しかない黄道十二門の星霊なのだ。

『黄道十二門の星霊が一気に3人も…!!?』

『人?オレっちたちの数え方は“体”だぜ。ウィ?』

『あ、うん。…それやめたんだ。ロキとか人みたいでしょ?
なんか…物みたいに数えるの抵抗できちゃって…。』
スコーピオンたちはそれを聞いてルーシィの心を知った気がした。
自分たちを道具としてではなく一人の仲間として見てくれるこの人なら安心して鍵を預けられる。

『よろしくお願いしますオーナー!!』

『うん!!こちらこそよろしくね。スコーピオン、アリエス、ジェミニ。』
こうしてルーシィに新たな仲間ができた。
次第に船はハルジオンの港に到着した。






























「…と言う訳で、タクヤとウェンディ、シャルルにエマを妖精の尻尾に招待した。」
「よろしくお願いします。」
「よろしくな。」

オオオオオオッ

「かわいーっ!!!」
「ハッピーのメスがいるぞ!!」
「こっちの男の子もかっこいー!!!」
「みんなおかえりなさい。」
「おジョーちゃんいくつ?」
ギルドにいた者がタクヤたちを囲むようにして質問してくる。
「マスター。」
「うむ。よくやった。これでこの辺りもしばらくは平和になるわい。もちろんタクヤたちも歓迎しよう。」
エルザはマスターであるマカロフに簡単な事後報告を済ませ、輪の中へと入っていった。
「ルーちゃんおかえり〜。」
「レビィちゃん!!!」
レビィと呼ばれた女の子はルーシィを見つけるや否や抱きついてきた。
「よく無事だったな。」
「だんだんルーシィが遠い人に…。」
「ルーちゃーーーん!!!」
「もぉおおげさなんだからぁ。」
ルーシィとレビィが感動の再会を果たしていた頃、
「ジュビア…心配で心配で目から大雨が…。」

ザザァ

ジュビアという女性は目から大量の涙を流し、そこに小さな海が出来つつあった。
「グレイ止めろ!!!」
「おぼれる!!」
「何でオレが…!!」
何人かはそのまきぞいをくってしまいジュビアの荒波に流されていた。

がやがや わーわーわー がやがや

「んでよォ、ヘビが空飛んで…。」
「ヘビが空なんか飛ぶかよ!!漢じゃあるめーし。」
「漢?」
ナツたちが騒いでいるのをよそにタクヤたちに一人の女性が話しかけてきた。
「シャルルとエマはたぶんハッピーと同じだろうけど、タクヤとウェンディはどんな魔法使うの?」
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