暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0918話
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
金徴収が厳しいらしくて』
『それは俺の所もだな。まぁ、今回軍を派遣すればある程度は免除するって話だったけど』

 こちらの情報もありがたい。
 てっきり帝国の命令で強制的に軍を派遣させられたのかとばかり思っていたが、一応飴の類も用意されているのか。
 もっとも、こっちで集めている帝国の評判を考えればあっさりと反故にしそうだけど。
 何しろ俺達との戦いで帝国軍は大幅に戦力を減らしている。となると、戦力を立て直すために資金は幾らあっても足りないだろう。そんな状況で税金の徴収を免除したりするだろうか?
 寧ろ、ここぞとばかりに大量の税金を持っていって、帝国に逆らえないようにするんじゃないか? ……ああ、でもそうすれば従属国が反発する可能性もあるのか。
 現状の帝国軍でそれを押さえきるのが難しいというのは、そもそも今回の俺達の作戦の胆になっている部分だしな。
 その辺が上手くいくといいんだが。
 そんな風にスライムを通して、この野営地にいる兵士達の情報を集めていく。

『くそっ、くそっ、くそっ、次期男爵の私が何故このような……あ、あんな化け物共を相手にしろだと? 生き残る……私は絶対に生き残ってみせる。幸いマルクス伯爵からもこいつらを捨て駒にしてもいいと言われてるんだ。絶対に……私は絶対にここでは死なない』

 なるほど、これは恐らく帝国から派遣されているという監視役だろう。
 にしても、色々と酷い。

『……貴公等を本当に信じてもよいのだな?』
『ええ、勿論です。今話した通り、こちらからの攻撃ではそちらの兵力を殆ど減らさないようにします。その代わり……』

 ん? これは高畑の声だな。
 どうやら高畑と話している人物が、この竜騎兵を率いている指揮官らしい。

『分かっている。いや、寧ろ望むところだと言わせて貰おう。帝国の従属国となってからの屈辱の日々……それを本当にどうにか出来るのだとしたら……だが、その前に貴公等の力を発揮して見せて貰いたい』
『そう言われましてもね。こちらが本気になればそちらの被害は大きいですよ?』
『その辺はきちんと考えている。実質的にこちらが攻勢に出るのは後方の部隊が追いついてからになるだろう。その時、帝国の友好国を相手に実力を示して欲しい。その結果を持って、私も他の従属国の者達に対して話を通させて貰おう』
『……分かりました。では、これを』
『これは?』
『このスイッチを押せば、アルヌスにある基地と連絡が取れます。何かあったらすぐに連絡して下さい』
『何と、遠くの相手と連絡が出来るマジックアイテムですか』
『いえまぁ……そのような物だと思って貰えれば』

 どうやら今回の件は上手い具合に話が進んでいるようだな。
 何よりだ。
 会話の内容に安堵しつつ、俺は更にスライムを野
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ