マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0918話
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
しいんだがな」
「あははは。ごめんごめん、どうしても僕の中だと君は麻帆良に通っていた時の印象が強くてね」
「……源にある事無い事吹き込んでやろうか」
「それは困るな」
そう、この高畑。実は少し前に源と婚約していたりする。
色々とあった2人だが、見事来年辺りにはゴールインするらしい。
それを知った神楽坂は荒れたとか荒れなかったとか。
もっとも、本人は既に高畑に対する気持ちは吹っ切っているらしいから、それ程心配はいらないと思うけど。
「ならとっとと行ってこい。今回の密使の件を無事に済ます事が出来たら、源に対する密告は無しにしてやる」
「密告って……別に僕は何らやましいところはないんだけどな」
頭を掻きつつ、タバコを口に咥え……
「やめろ、馬鹿」
先端の尖ってない影槍で軽く突っ込みを入れる。
「これから密使として出向くっていうのに、わざわざタバコの匂いをさせてどうする」
「ああ、ごめんごめん。ついいつもの癖でね。……じゃ、これ以上何かドジをする前に行ってこようかな」
そう告げ、予備の武器やら何やらが置かれている、野営地の中でも外れの方にあるこの場所から去って行く。
さすがに高畑と言うべきか、気配の類は消し去られている。
これなら、直接その目で確認されない限りは騒ぎになる事はないだろう。
……で、俺は高畑が戻ってくるまではここで待機、と。
にしてもやるべき事がないな。
そんな風に考えていたが、情報収集の1つでもするべきかと判断して空間倉庫からスライムを出し、0.01mm程度の細さにしながら野営地中へと張り巡らせていく。
そうして、至る所から聞こえてくる兵士達の声へと耳を傾ける。
『ったく、何だって俺達が……』
『おい、あまり飲み過ぎるなよ。アルヌスの丘の奴等がいつ攻めてくるか分からないんだ』
『んな事言ったってよ。お前も見ただろ? 帝都での出来事。帝国軍の竜騎兵があっという間に殺されちまったんだぞ? それも肉片になる程にだ。あんな魔法攻撃、どうやって防げってんだよ。帝国から派遣された奴だって、テントに籠もって全く出てくる気配が無いじゃねぇか』
『声がでかい。奴に聞かれれば、どんな目に遭わされるか分かったもんじゃないぞ』
……なるほど。まぁ、科学技術の類が発達していないんだから、ビームバルカンを魔法と見間違えても無理はないか。それに、ビームバルカンだけに実弾が残ったりもしないしな。
そして案の定帝国から監視名目で派遣されている奴はいるが、こっちを怖がってテントに閉じこもっている……か。
『俺達を派遣するにしても、糧食の類まで持参しろってのは何か違わねぇか?』
『あー……まぁなぁ。その辺に関してはうちでも文句が出ていたな。特に最近は帝国からの税
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ