マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0918話
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なり高度な魔法だし。
俺が知ってる限りだと、水のゲートを使うフェイト、影のゲートを使うエヴァの2人しか転移魔法の使い手はいない。
ネギですら転移魔法を使えないというのを考えれば、どれだけ転移魔法が高度な……あるいは術者の才能や相性によるものかが分かるだろう。
代わりに転移札という奥の手もあるが、あれはかなり高価な代物だし。
一応シャドウミラーとしてもある程度の数ストックしているが、あまり消費したくない。そう考えると、やっぱり俺が行くべきなんだろうな。
「ちょっと待って下さい。さすがに連合軍の司令官を密使として向かわせるのは不味いのでは?」
そう発言したのは、マクロス世界のS.M.Sから派遣されている人物。……俺は見覚えがないところを見ると、S.M.SはS.M.Sでもブリッジクルーやスカル小隊、ピクシー小隊の関係者ではないのだろう。
あるいは最近入った新人か?
ただ、言っている事には納得出来ないでもない。
連合軍の司令官である俺が気安く向こうに顔を出すとなると、色々と問題が多いのも事実だ。
「しかし、転移魔法を使える人物が少ないのも事実です」
先程のギアス世界の人物がそう言葉を返すと、マクロス世界の人物は理解していると頷く。
「確かにその通りでしょう。ですが、転移魔法を使える人物と密使が必ずしも同一人物である必要はないのでは? 例えば、アクセル代表には転移魔法のみに専念して……言い方は悪いですが、足として動いて貰うとか」
「……なるほど、それは確かにいいかもしれませんね」
結局そのままの流れで話は進み、最終的には俺が転移魔法で密使である高畑を向こうに送り届ける事になる。
ちなみに高畑が選ばれた理由は、当然の如くその穏やかな人柄が最大の理由だ。
他にも何かあった時に1人でどうとでも切り抜けられる戦闘能力もあるが。
また、本来であれば向こうの様子をもう少し探ってから密使を送るのがベストなのだろうが、今は巧遅よりも拙速の方が重要という事で、その日の夜には向こうの陣地に忍び込むことになった。
そして、夜。俺は高畑と共に遠征軍の竜騎兵が作った陣地の中の影から姿を現す。
ぶっちゃけ、高畑が密使として出向くんなら普通に瞬動やら気配を殺してやらで進めば俺の影のゲートはいらなかったんじゃないかとも思うが……まぁ、隠密性では直接野営地に出る事が出来る影のゲートに勝るものはないしな。
「じゃ、アクセル君……いや、アクセル代表。僕は早速行ってくるから、ここで待っててくれ」
「ああ。出来れば向こうの独立心を煽るような形で頼む」
「分かっているさ。それより君は連合軍の司令官なんだから、くれぐれも妙な真似をしないようにね」
「その、子供に言い聞かせるようなのはやめて欲
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